一切後ろめたいことは無くなった、言われた通り、一匹たりとも逃さずに殺しきればよいのだ。
「よし、それじゃちょっと行ってくる」
俺は特に身を潜めることもせず、真っ直ぐに洞窟へ向かって歩きだした。
「――装填」www.gzoushidai.com
戦う前から、あらかじめ弾丸を作っておいて連発できるようにしておく技術は、パンドラ大陸に渡る途中、身動きの取れない貨物の中で編み出した、何分暇だったもので。
ストックしておける弾の数はそれほど多くは無いが、最初のターンで三倍近い火力を集中できるという効果だけで今は十分である。
「黒化」
ここに来る途中、森で拾い集めた1メートルほどの木の枝を4本、黒化させる。
それまで小脇に抱えて持っていたが、黒化すれば手放しで操作できるので、黒い棒と化した4本を背後に控えさせる。
「――よっと」
大きめの岩に登って立つと、洞窟の前がよく見渡せる、ここなら逃げるゴブリンを見落とすことはないだろう。chanel
ざっと見た限り、20前後のゴブリンがおり、その内武装しているのは13、恐らく洞窟内にもまだ控えていることだろう。
そうして俺がゴブリンの姿を認識すると同時に、洞窟周辺に群れているゴブリン共からも、俺の姿はよく見え、即座に捕捉される。
突然表れた人間を歓迎するつもりは無いようで、大きな鼻に蛙と猿を足して潰したような醜い顔を歪ませて、一斉に俺へと敵意の視線を向ける。
「ギョオアァーー!」
仲間への合図なのか、ただの鳴き声なのか分からないが、奇声を上げながらゴブリンが戦闘の姿勢へ移る。
「そうだ、かかってこ――って、リリィ!?なんでここにいる!?」
「?」
俺が魔法をぶっ放そうとした瞬間、足元にチカチカ光る白い影に気がついた。
てっきり森の中で大人しく待っているのかと思っていたのだが、なんでこんな最前線にのこのこやって来てるんだ!?財布 シャネル
しかし、今更リリィを抱えて遁走するわけにはいかない。
リリィだってモンスター退治の実績があるんだ、多分俺が心配しなくても大丈夫だろう。
ああ、でも物凄く心配だ!
「リリィ、俺の傍から離れるなよ、危ないからな!」
「うん」
分かっているのかいないのか、キョトンとした表情で俺を見上げるリリィ。
やはり心配だが、悩んでいる時間などない、ここは大丈夫ということにしておこう。
「よし、行くぞっ!」
再び気合を入れなおし、ゴブリン共と向き合う。
武装した13体の内、2体が弓に矢を番えている、さらに、声を聞きつけたのか、洞窟