「相手が自分と異なっていることを、『この人は間違っている』と
思うところに全ての問題があるのではないでしょうか?」」
-山本敏晴(医師・写真家)
コミュニケーションの本質とは、何でしょうか?
ここまでお話したことをまとめてみましょう。
私たちは、言葉にするとき、
まず、内面で何か体験をします。
[自分]
音楽好き! (言葉で意味づけ Linguistic)
↑ (パターン Programming)
内面で体験 (五感で体験 Neuro)
そして、それを意味づけた言葉をつかって、相手に伝えます。
言葉: 音楽好き → 音楽好き
そうすると、相手は、その言葉を受け取って、
自分の言葉の解釈をして五感を使って体験します。
[相手]
音楽好き (L)
↓ (P)
(N)
それが、両者一致した場合は、
内面の地図を共有していることになるので、
コミュニケーションが成立します。
しかし、実際のコミュニケーションでは、
ほとんどが言葉や言葉の内容だけを共有することに意識がむくため、
内面の見方、考え方、感じ方(参照体験)などを共有していません。
[自分] [相手]
音楽好き! → 音楽好き
↑ ↓
内面で体験 内面で体験
コミュニケーションの本質とは、
一人ひとりが異なる世界観を構築しているという前提を理解し、
言葉を使いながら、相手と内面の参照体験を共有していくことなのです。
言葉を変えていくと、
言葉という意識を交流させながら、
それぞれにある無意識の世界観を交流させ、
共有・共感していくものなのです。
そのため、コミュニケーションでは、
この相手の参照体験を共有するために、
言語と同時に相手から発せられる非言語にも注目します。
コミュニケーションは、相手の言葉を通して、
相手がどんな体験を参照しているのか、
そして、その人がどんなプロセスでその参照体験を引き出しているのか、
言葉の根っこにあるものに好奇心を向けていくことなのです。
これが理解できると、相手にどんな参照体験で落ち込んでいるのか、
どんな参照体験を引き出すと意欲が湧くのか、
気持ちが前向きになるのかが理解できるようになるのです。
今日は、どんな体験に基づいて相手の言葉が生まれてきているのか
に好奇心を持ってみよう!
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