介護のお話。
若年性認知症で、2種類の原因からの複合型の方への介護サービスをしています。
今は高齢の域に入っているのですが、旦那さんの話から
もう10年も前に発症したんだとか。
喋れた時もあったし自分で何かを食べることも出来た時期ももちろんあったそう。
だけど、今は旦那さんの事も旦那さんだと分からなくって、話も出来なくて
口から摂れるものもすごく限られてしまって、トイレも行かれなくて
感情表現は泣くことしか出来ない。
旦那さんは献身的に奥さまを介護されているけど、心の中では
奥さまが自分の事を分からなくなってしまった事をとても悲しんでいるんだそう。
たまに「何か話してくれよー」と、奥さまに話しかけているのが切ない。
今日、一通りのサービスが終わり車椅子からベッドに戻ろうとした時の事
旦那さんが外から帰ってきて、奥さんに目線を合わせて「ただいま!」と言ったら
奥さまが旦那さんの顔をじぃーっと見た瞬間、一瞬だけどニコっとしたんだ!
「あ!!笑ったぁ!!!」って思わず声を上げてしまった私。
間違いなく、笑顔の瞬間を見た!
旦那さんも「今、笑ったよね!?」って確認していた。
昔は、旦那さんが帰ってくると笑顔で迎えてくれたんだそう。
今日の笑顔は何年ぶりかのものだったそうだ。
私は思わず泣いてしまいそうになったけど、旦那さんも泣いてしまいそうだったから我慢我慢。
全てのサービスを終えて、ご夫婦のお家を後にして
あまりにも嬉しくて、担当の責任者さんに電話して
「○○さんが、今日笑ったんです!!!」って、ご報告。
担当さんも、「えぇーー!!!」って、びっくり。
小さな変化が、ものすごく大きな変化になるこの利用者さん。
限られた時間でのサービスで、出来る事も限られている。
介護保険で決められているサービスもあるけれど、その中で最大限の事が出来るようにしていきたいな。
こういう瞬間が、最高の喜び。