《2019.07.25 大幅に推敲・修正》
ブログの更新がおさぼり気味になりました。
忙しいというよりオタ活が忙しい日々が続いてまして…
その辺の日々についてはTwitterでリアルタイムに呟いています。
私がそんなことをしている間にPerfumeさんはワールドツアーが終了。コーチェラも現地で成功を収め、いまは充電期間中。しっかり体を休めて頂きたいです。
しかし既に夏フェスには続々と出演が決まり、P.T.A.のリニューアルも今夏決定。
更には初のベストアルバムも。
また来年は結成20周年、メジャーデビュー15周年のアニバーサリーイヤー。今年は大きな節目に向けた準備の年となります。オリンピックも待っていますしね。
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さて、そんなPerfumeさんが少し静かな間はブログも書くことがない(というわけではないが)ので、この機会に私自身のPerfumeオタク歴をまとめさせていただきます。
一度しっかりとした形でまとめたかったので、この記事はプロフィール代わりに、暇な人だけ読んで頂ければと思います。
Perfumeを知って、Perfumeのファンになって、今年で12年目に突入しているただのPerfumeオタクから見た、Perfumeと私の(オタク)活動史です。
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目次
・私とPerfumeとの出会い(2008)
・『⊿』というアルバムの影響力(2009)
・Welcome to Perfume WORLD(2009~2010)
・(題名無し)(2011~2013)
・LEVEL3(2013)
・P.T.A.として,Perfumeの15年目を.(2014~2015)
・Seek new field(2016)
・(題名無し)(2017)
・Perfumeからの感謝(2018)
・FUTURE POP(2018~2019)
※この記事は、自分の記憶を頼りに書いている部分が多く、事実と異なる場合があります。また偏見が多く含まれる場合があります。ご了承ください。
また、以下では比べているかのような文章表現が散見されますが、〝比較〟ではなく〝対比〟として書いています。どちらかが優劣というわけでは無いのご理解を。
※とにかく長いです。分けようかとも思ったのですが、自分自身のことで記事を二つも使うのは違うなと思って一つにまとめています。暇な時や、部分部分でかいつまんだりしながらご覧ください。本当に長いです。
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■ 私とPerfumeとの出会い
私がPerfumeと出会ったのは2008年。
と言っても、Perfumeが世の中に知れ渡るきっかけとなったポリリズムで出会ったのではない。(実はポリリズムが使用された公共広告機構のCMを見た記憶が小学2年生だった私には無い。)
私がPerfumeの存在を知り、Perfumeの虜になるきっかけは、森永エスキモーpino テレビCM『ながらピノ、する?Perfume篇』だ。
本当に懐かしい。シークレットシークレットが地上波で流れる時代があったなんて……。
当時小学2年生だった自分の、芽生えたばかりのオタクアンテナが、このCMに、Perfumeというグループに反応した。
印象に残るメロディと、可愛らしいながらも素朴感?を感じさせる3人の女の子達。どこかミステリアスな雰囲気も持ち合わせている。
私とPerfumeの出会いはこのCMから、この曲『シークレットシークレット』から始まった。
2008年4月16日にリリースされた、Perfume1枚目のオリジナルアルバムの9曲目に収録されている。衝撃的なイントロから始まり、独特を極めたメロディとサウンド、そして歌詞。自分の中での「Perfume」のイメージはこの曲が第一印象であり、この曲がのPerfumeを象徴している楽曲のひとつだと思う。
今考えてみても、当時の自分が偶然このCMに引っかかったことが奇跡だし、この一瞬を逃していたら私の人生はどうなっていたか……考えたくもない。Perfumeは小学生の私を惹きつけた。
私とほぼ同じタイミングでPerfumeにハマったのが父である。Perfumeのオタクになるまでの道は完全に父のサポートのおかげだ。
Perfumeを気になり始めてから、NHKでの武道館のライブ映像+メイキングのドキュメント、WOWOWで放送されたディスコ!ディスコ!ディスコ!のライブ映像などを見た記憶がある。
この頃のMステなどの音楽番組では、ワンルーム・ディスコや、アルバム『⊿』のリリースに合わせてNIGHT FLIGHTが多く歌われていた時期だった。
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■ 『⊿』というアルバムの影響力
2009年7月8日。2ndアルバム『⊿』がドロップ。私がPerfumeを気になったきっかけこそはシークレットシークレットだったものの、曲を聴いたりし始めたのはこのアルバムからだった。
アルバム『⊿』。とにかく聴いた。何十回、何百回とかのレベルでは無い。擦り切れるほど聴いたとはまさにこの事。人生でこんなに聴いたアルバムは後にも先にも無いと言い切れる。
Take offから願い (Album-mix)までの一曲一曲を大切に、アルバムとして12曲を通して聴いた後にもう一度最初から聴き直す。これを何千回とやった。
〝飽きる〟という感覚は一切無かったし、小学生の自分に音楽を噛み締めて聴くなどという感性は持ち合わせていなかったが、単純にアルバム『⊿』が気に入っていたのだと思う。『⊿』は一人の小学2年生男子の心を鷲掴みにしたのだ。
本当にすごいのは、それほど聴いたアルバムなのに、10年経った今聴いても、飽きを1mmも感じないことだ。当時20歳のPerfumeの力、そして中田ヤスタカの魔法がこのアルバムにはこれでもかと言うほど煮詰まっている。こんなに素晴らしいアルバムは他に無い。
『⊿』収録曲
01. Take off
02. love the world
03. Dream Fighter
04. edge (⊿-mix)
05. NIGHT FLIGHT
06. Kiss and Music
07. Zero Gravity
08. I still love U
09. The best thing
10. Speed of Sound
11. ワンルーム・ディスコ
12. 願い (Album-mix)
Perfumeのアルバムはシャッフルせずに、アルバムの曲順のまま聴くことが、一番気持ちよく聴こえるということもこのアルバムに教えられた。
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■ Welcome to Perfume WORLD
アルバム『⊿』ヘビロテ生活の中、父の『行ってみる?』がきっかけだった。
小学校3年生になった私は、人生初の〝ライブ〟というものに連れていってもらった。というかまだライブというものが(映像を見ていたとは言え)どういったものなのかすら分かっていなかったと思う。だがライブへの抵抗は無かったし、言い換えればなんとも思ってなかったのだと思う。まだ感性も育っていない中でPerfumeのライブに参戦できたことは、自分の人生の中で物凄い影響を与えたはずだ。
2009.10.15
Perfume Second Tour 2009「直角二等辺三角形TOUR」
横浜アリーナ公演2日目
Perfume二度目のナンバリングツアーにして、ホールとアリーナを回る大規模な全国ツアーだった。断片的にはなるが、小学生から見た生のライブの記憶を少しだけ挙げてみる。
開場中のスクリーンには、1人のメンバーが両目を片手で覆い、そのモノクロ静止画が表示され、一定時間で別のメンバーに切り替わっていく、という内容だった覚え。開演が近付くに連れて、表情が動いたり、片目だけが一瞬見えたりなどのランダム性もあった。またガチャガチャマスコットチェーンのキャラクター化されたPerfumeもスクリーンに登場していた(画像参照)。
ライブが開演して一番驚いたことはやはりその音量と音圧である。
経験したこともなかった迫力は『音が風として伝わってくる、心臓に響く音』という表現が的確だ。音が大きいのに耳が痛くないというのは不思議な感覚だった。
あとはボーカルのキーの高さが少し高かった。当時のスピーカーの技術では、音が大きくなると加工のかかったPerfumeのボーカルは、キーが不自然に上がっていた。これはLIVE 3:5:6:9くらいまでは顕著に現れていたが、最近のライブでは殆ど感じない。
アルバム『⊿』の1曲目であるTake offからライブが始まったので、耳は完全にlove the worldを構えていた。
Take offのカウントが終わった……と思いきや、知らない音楽へ繋がった。小3の脳みそでは目の前で起きていることの処理は不可能に。なにが起きているのか全く分からなかった。
そんな中で始まった曲はNIGHT FLIGHTである。圧巻だ。これに尽きる。
そんな感じがライブの冒頭と第一印象だ。Zero GravityやI still love Uの音源とは少し違う聴こえ方や、edgeでの見たこともないレーザー、あ〜ちゃんのペプシに付いてるスヌーピーストラップのMC、PSPSのキラキラ……などは覚えてたりする。
とにかく、経験したことの無い経験にただただ圧倒されていた。『なんか凄い体験をしたかも』というのが本心だった。
この経験が〝Perfumeとはなにか〟というものをかなり明確にしてくれたし、Perfumeに対する新たな疑問も湧いた。もう立派なPerfumeのファンだ。
自分の、Perfumeに対する印象が大きく更新された瞬間だった。
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2010年。夏のMステスーパーライブでVOICEと、リリースしたてのチョコレイト・ディスコ (2012-Mix)を披露したことが印象に残っている(チョコのMixのテレビ披露はこれが最初で最後?)。
2010年はPerfumeにとっては大きなイベントが決まった年だった。
2010.11.03
結成10周年、メジャーデビュー5周年記念!
Perfume LIVE @東京ドーム 「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」
Perfume初の東京ドームライブだ。この記念すべき公演に、私は幸運にも参戦した。
だが横浜アリーナ程印象が残ってないのが正直な印象。ステージが遠かったこともあり、3人の姿もかなり小さかった。
とは言うものの、P.T.A.のコーナーのThe best thingやセラミックガールでは〝ライブが楽しい〟という感情が生まれ、Perfume、チョコレイト・ディスコ、横浜アリーナではやらなかったwonder2など、テンションが上がってきた後半の方が記憶に残っている。
今となってはまさに伝説のライブ。参戦していた自分偉すぎる。
東京ドームライブを最後に、一度Perfume熱は下降気味になった。ほかの趣味に尽力していたという理由もある。とはいえレーザービームや微かなカオリなど、Perfumeの曲が耳に入ればすぐに反応してしまう反射神経は既に出来上がっていた。
2012年末にアルバム『JPN』が発売。随分ポップなアルバムだなというのが第一印象だった。
それまでのアルバムにあった〝クールな目玉曲〟がこのアルバムには無く(強いて言えばGLITTER (Album-mix))、『⊿』が大好きなオタク的には、アルバム全体の印象が軽すぎると感じた。
前述したように、私の中のPerfumeの第一印象はシークレットシークレットと『⊿』で無機質でカッコいいPerfumeの印象が強く、それが好きだった。ストイックさが薄れたアルバム『JPN』は『⊿』のようにハマることはできなかった。とか色々言っておきながら全然好きですけどね、『JPN』。
この時はまだ、GLITTERやMY COLORの良さに気付くことができていなかった。
『JPN』収録曲
01.The Opening
02.レーザービーム (Album-mix)
03.GLITTER (Album-mix)
04.ナチュラルに恋して
05.MY COLOR
06.時の針
07.ねぇ
08.微かなカオリ
09.575
10.VOICE
11.心のスポーツ
12.Have a Stroll
13.不自然なガール
14.スパイス
Perfume 3rd Tour 「JPN」 さいたまスーパーアリーナ公演初日にも参戦したが、Perfume熱が(略)だったので記憶がなく、アンコールで かけっこ して上下上上やったことしか覚えていない。
2011~13年前半はあまりテレビを見ていなかったり、Perfumeもワールドツアーを敢行するなどの影響からほとんどPerfumeを追いかけておらず、『JPN』以降から『LEVEL3』までのシングル曲たちは、Spring of Lifeと未来のミュージアムを除いては、『LEVEL3』を購入して初めて聴いた。
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■ LEVEL3
2013年10月3日。ユニバーサルミュージックにレーベルを移籍させてから初めてのアルバムリリースだ。
新たにリリースされたアルバム『LEVEL3』は、前作『JPN』とは全く違うダンス・アルバムで、アルバム全体を通して音楽が根を張っているようなしっかりした仕上がりになっている。例えば1曲目のEnter the Sphere、Sleeping Beauty、Dream Landなど。私の大好きなアルバムだった。
高級料理をふるまわれているような、「音楽を提供されている」感覚がこのアルバムの醍醐味だと思っている。アルバム全体を通して聴いた時の重厚感も最高だ。
『LEVEL3』収録曲
01.Enter the Sphere
02.Spring of Life (Album-mix)
03.Magic of Love (Album-mix)
04.Clockwork
05.1mm
06.未来のミュージアム
07.Party Maker
08.ふりかえるといるよ
09.ポイント
10.だいじょばない
11.Handy Man
12.Sleeping Beauty
13.Spending all my time (Album-mix)
14.Dream Land
2013.12.24
Perfume 4th Tour in DOME 「LEVEL3」 supported by チョコラBB
東京ドーム公演初日
このライブが私に絶大な影響を与えた。2009年の横浜アリーナ以来の衝撃だったと思う。
このライブの完成度が私にとってガッチリ好みだった。ライブ全体の構成も、セットリストも、MCも、演出も。2010年の同じ場所で感じた「遠い」という感想は一切抱かなかった。特にサンタコス以降の内容はセットリストもMCもパーフェクトだった。
海外ツアーを行ない、世界デビューを果たしたPerfumeは、我々観客を楽しませる術を完全に身につけてしまっていた。
絵に描いたようなDream Landを、Perfumeは作り上げていた。激しい余韻が無限に続いていた。
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■ P.T.A.として,Perfumeの15年目を.
Perfume 4th Tour in DOME 「LEVEL3」の興奮が冷めない真っ只中の2014年5月、ついに(ようやく)Perfume Official Fanclub「P.T.A.」に入会。5000円※当時は入会5000円、継続4000円でした。を躊躇いもなく納めた中2の私は偉すぎる。
2014.09.18
Perfume 5th Tour 2014「ぐるんぐるん」 supported by チョコラBB
代々木第一体育館 2日目
久しぶりに少しステージに近い位置の座席が当たり(P.T.A.の力)、メンバーが見えすぎて感動したのを覚えている。
Cling Clingの衣装は会場の照明をすべて乱反射させ、世界観そのままに、煌びやかに輝く姿が鮮明に視界に入ってきた。
Perfume熱が再燃してから初めてのライブだったため、I still love UやSEVENTH HEAVENを聴いて、あの日の横浜アリーナがフラッシュバック。
埼玉以来となる かけっこ も代々木の特権。会場に入って見えた後ろのスペースに思い当たり、『これは…!!』と思った記憶がある。このライブでようやくBaby cruising Loveを聴くことができた。
ライブが楽しすぎる。この頃からいわゆる「オタク的視点」でPerfumeのことについて様々考えるようになった。
この頃はチョコラBBのCMもバンバン流れていて、ライブ終了後には出口でチョコラBBが配られたりもした。
アーティストグッズを買ったのもこのライブが初めて。チャラチャラのぐるんぐるんキーホルダーは今も大切にしまっている。
Perfume熱は高まるばかりで、ハイエナのようにPerfumeの情報を漁り、持ってない音源も手に入れるように少しずつ買い始めた。
またライブの雰囲気を少しでも味わいたくて、出来る範囲で楽曲をライブバージョンに自主的に編集したりも、この頃からやっていた。
〝自分の目的を果たすために最善を尽くす〟というオタク姿勢はこの頃から変わっていなかったようだ。
2015.09.30
Perfume Anniversary 10days 2015 PPPPPPPPPP
「LIVE 3:5:6:9」day8 日本武道館公演4日目
受験生だったが関係ない。私はPerfumeが見たいのだ。
グッズも(売り切れのTシャツを除いて)思う存分買うことが出来た。
このライブでは、自身6回目のPerfumeのライブにして、初めてアリーナ席を引き当てることが出来た。わっくわくである。
1曲目のFAKE IT。初っ端からこの曲は死んでしまう。あ〜ちゃんの最高に煽りからサビの静寂へ。自然と号泣してしまった。Perfumeのライブで泣いたのは初めてだった。
またここに来れたという安心感と、この日までに、この日のためにPerfumeが大好きという気持ちを極めてきたオタクが報われた瞬間だった。初ライブの2曲目だったNIGHT FLIGHTも、あの日以来初めてもう一度聴くことができた。
レア曲も多く、特にインディーズデビュー曲であるスウィートドーナッツが印象深い。そこで目の当たりにしたのは、〝超アイドル曲なのに、それを踊っても違和感を感じさせないプロのアーティストPerfume〟だった。当時中学1年生だったPerfumeに向けてつくられた楽曲を、27歳のPerfumeが踊っても違和感が全くないパフォーマンスに、脱帽した。
Perfumeが〝アイドルにもなれるアーティスト〟であることは明白だった。
アンコールで初披露されたアニバーサリーソングSTAR TRAIN。流石に泣いてしまう。泣きすぎ。この曲がPerfumeの活動の幅を大きく広げることになるきっかけだと感じている(詳しくはまた記事上げます)。
Perfumeの枠に囚われないパフォーマンスの原点はこの曲であると私は思っている。
この年の紅白歌合戦もかなり印象に残っている。Pick Me Upの衝撃的な演出には、ファンどころか日本中が驚いた演出だった。
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■ Seek new field
2015年末、Perfumeからのクリスマスプレゼントとして、2016年春のアルバムリリースとアリーナツアー決定が告知された。
だが正式な告知を2月のP.T.A.生放送まで焦らしたことで、ツアータイトルもアルバムも詳細不明のまま、ツアー日程のみが先行して明らかとなっていた。
ようやく明らかとなったアルバムの曲順についても、これまでと大きく異なる構成にびっくり。Perfumeは新しいものを取り入れようとしていた。
またiPhone 6sのローズゴールド、通称Perfumeモデルを人生初携帯に購入。まだまだ現役。
アルバム『COSMIC EXPLORER』の第一印象は「ん?こんな感じなのか」という、自分が期待していたものとは違うものが出てきた感想。
Cosmic Explorerは、もっとバキバキのedgeみたいのが来ると思っていたので、ローテンポな曲調と歌詞の少ないサビに「あれ??」と思っていた。それがそのまま第一印象になってしまったため、今もこのアルバムをアルバムとしてはあまり聴かない。STAR TRAINの配置とかも色々思うことがある。
あまり聴かないとはいえ、高校入学の新生活にで不安だらけだった通学路を支えてくれたのはこのアルバムだった。既に幕張メッセのライブを当てていたため、予習も兼ねて沢山聴き込んだ。
2016.06.18
Perfume 6th Tour 2016 「COSMIC EXPLORER」
幕張メッセ -Standing Edition-
P.T.A.先行では幕張の三日目のみ当選していたが、3569コーナーでセットリストが毎公演で異なることが分かり、急遽2日目のチケットもゲット。これで、同じタイトルのツアーに初の2公演参戦となった。
初のスタンディングライブで、両日Fブロックだったのだが、なんとステージ正面の最前ブロック。しかもスタンディングなので有り得ないくらい近い。開場時刻に入ってから開演までの2時間立ちっぱなしだったが、ライブが始まってしまえばもうそんなのどうでもいい。
トップを斬って披露されたのはSTORY。P10のパフォーマンスをマイナーチェンジしたもので、ステージから網戸が浮上してきた瞬間に号泣してしまった。
昨年の光景がそのままフラッシュバックし、感極まってしまった。FLASHでもその涙は収まらず、感情がぐちゃぐちゃだった。
Perfumeが好きすぎる限界のオタクだ。
このライブの素晴らしかったところ後半の圧倒的なかつ流れるようなセットリストだ。NIGHT FLIGHT、Navigate、Cosmic Explorer、Pick Me Up、Cling Cling (Album-mix)、Miracle Worker。
『Perfume WORLD』から『COSMIC EXPLORER』の世界への移行が実にスムーズで、まさに完璧な計算でつくられていた。
スタンディングエディションに合致した後半のナンバーがその仕事を完璧にこなし、フロアを盛り上げるのには圧倒的に素晴らしいセッティングだった。
3569コーナーもスタンディングエディションバージョンで、ここまでのアリーナツアーとは曲目が一部入れ替えられ、より爆発的な楽曲が用意されていた。
この日出た目はParty Maker→チョコレイト・ディスコ→エレクトロ・ワールド。
3曲目がエレクトロ・ワールドの目で止まった時は発狂した。P10で初めてエレクトロ・ワールドの無いセットリストを経験したのだが、若干消化不良だった。そのことに気付いたのはライブ後だったが、深刻なエレクトロ・ワールド不足に陥っていた私は、この曲がライブでようやく、そして本来はトリであるチョコレイト・ディスコの直後に聴けることが本当に嬉しかった。
エレクトロ・ワールドをチョコレイト・ディスコの後に聴けるライブなんて、絶対無い。
円盤に収録されているとおり、このセットリストは大爆発を遂げ、大成功を収めた。3人が踊り慣れているParty Makerとチョコレイト・ディスコですら、力んで踊っているところを見るだけでもう分かる。この日は本当に最高だったのだ。
今までで一番楽しかったPerfumeのライブは間違いなくこの幕張メッセ2日目だ。ただただ楽しかった。
2016.06.19
Perfume 6th Tour 2016 「COSMIC EXPLORER」
幕張メッセ -Standing Edition-
次の日もまた前の日と同じ工程を繰り返し、STORYで泣き、NIGHT FLIGHTで爆発した。
この日の3569コーナーはチョコレイト・ディスコが出たものの、『(3569で)まだGLITTERやってないよね』というあ〜ちゃんの一声からGLITTERに変更された。3569システム崩壊の瞬間でもあった。ワンルーム・ディスコのイントロの照明が凄まじかったのも鮮烈に記憶に残っている。
2016年は同じツアーに2回行くことの大切さを学んだ年だった。1回と2回では感じることも覚悟も変わるなーと思ったし、複数公演参戦の意義が分かってしまった。
そんなライブのおかげで、自分の中でアルバム『COSMIC EXPLORER』の評価も上がった、というより幕張メッセのセトリを組んで聴くことが日課になった。
このライブ後も自分のやりたいようにPerfumeを楽しんでいた気がする。色んな角度からPerfumeというもののファンでいた。
その後発表されたPerfume 6th Tour 2016「COSMIC EXPLORER」DOME Edition。ドームと釘売っているのに東京ドームに来ないという、よく分からないスケジュールのおかげで、当時遠征する財力が無く、日程的にも厳しかった私は行くことができなかった。
行けなかったライブは割り切って後悔しないタイプなのだが、このライブだけは未だに後悔している。本当に行きたかったライブだ。
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2017年もこれまで通り!………と言いたいところだったが、この年はワンマンライブが無かったことや、春以降にほかの趣味(ラブライブ)に没頭してしまったことで一時的に興味が薄れていた。Perfume FES!!は行ったけれども。
2017年初頭にリリースされたTOKYO GIRLも、自分が好きと感じる楽曲とは方向性がズレていて、でもカップリングの宝石の雨は好きだったし、なあなあな感じだった。
今考えてみれば、私は当時のPerfumeに対して、昔のPerfumeの楽曲の理想像を、知らない間に押し付けていたのかもしれない。いわゆる古参の厄介だ。
If you wannaもEverydayも、中田ヤスタカの創り出す新しい音楽に馴染めなかった。
Perfumeを好きな理由が楽曲だけであるかのような捉え方をしていた自分が未熟だったなあと思う。
Perfumeがどれだけ唯一無二であるグループか。そこに気付くことが出来ていなかったのだ。
自分が9年追いかけてきたグループのオタクをやめるところだったのは危なすぎる。
首の皮一枚で繋げていた自分に感謝しかないが、もっと〝Perfume〟に浸ることが出来なかったのかと問い質したい気持ちの方が大きい。
あんなに自分を委ねられるグループは一生無い。
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■ Perfumeからの感謝
なんやかんや思いつつも、張り切って2公演参戦を決めたライブがあった。このライブによってモチベーションは保たれていた。
それは8年振りのファンクラブツアー。P.T.A.しかいないライブ会場。どんな雰囲気になるのかわくわくだった。
でも新しい楽曲達への印象は相変わらずだったし、このライブの前日にPerfume LOCKS!で初OAされた無限未来についても、『ずっとこういう曲たちが出るなら新しいPerfumeを追い掛けるのはやめるかもしれないな』と思ったくらいだったし、本当にそう思っていた。楽曲の印象だけで、それ以外のPerfumeの要素を全排除したなんとも短絡的な思考である。
2018.02.14
P.T.A.発足10周年!! と5周年!! “Perfumeとあなた”ホールトゥワー
幕張イベントホール公演初日
すべての期待を抱え込んで幕張イベントホールへ乗り込んだ。
Take me Take meという有り得ないにもほどがある楽曲から幕を開けた。Perfumeの本機を確信した。更にはHurly Burlyのフルサイズ初披露、みんなが待ち望んでいたedge (⊿-mix)、The best thing。アンコールでの無限未来、そしてチョコレイト・ディスコ。
このライブを一言で例えるなら〝夢〟だった。
ライブの詳しい内容はこれとかこれを見て頂くことにするが、夢のような時間をPerfumeが作ってくれたのだ。
『2018.02.14 幕張イベントホール セットリスト』
01.Take me Take me
02.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
03.SEVENTH HEAVEN
MC
04.Perfume
05.MY COLOR
MC
06.STAR TRAIN
07.Hurly Burly
08.Dream Fighter
「P.T.A」.のコーナー
09.edge (⊿-mix)
10.The best thing
ENCORE
EN01. 無限未来
EN02. チョコレイト・ディスコ (2012-Mix)
私たちが見たいライブはこのライブだった。
Perfumeが我々のためにしてくれたライブだ。
この時、Perfumeがこんなにも素晴らしいライブを開いてくれたなら、今度は我々がPerfumeへ素晴らしい景色を見せなければ失礼にも程があるなと思った。
Perfumeは、ちゃんと私が好きになったPerfumeそのままだった。
Perfumeが変わるはずなんて無かったのだ。それだったら、ファンをやめる理由は無いのではないか…と改心した。
また気に入ってなかった新しいフューチャーベースの音楽たちも大好きになるきっかけが生まれた。
2018年に中田ヤスタカがリリースしたアルバム『Digital Native』。ヤスタカがクラブで回していた(動画)White Cubeを聴きたくて、このアルバムを借りに行ったのだが、思いがけず大沼に落ちてしまった。
「中田ヤスタカがつくりたい音楽」というのが名刺を受け取るようにハッキリ分かり、その曲どれもがすべてとてつもなくかっこよかった。
久しぶりに聴いたIf you wannaとEveryday。まるで別の曲を聴いているかのように聴こえた。『Digital Native』を聴いた後では信じられないくらい楽曲に重みを感じたのだ。
どうして自分はこの曲たちをすぐに気に入ることが出来ていなかったのか。答えは単純だった。〝以前のPerfume〟に固執していたからである。自分がちょっと視点を変えるだけでこんなにも音楽の受け取り方が変わるのだ。無限未来のシングルリリースが楽しみで楽しみで仕方なかった。
これで私の、これからのPerfumeを追い掛ける体制は完全に整った。
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■ FUTURE POP
2018年夏、ニューアルバムの吉報。フューチャーベース大好きになったオタクは、ゴリゴリのフューチャーベースの自分の大好きなカッコイイアルバムが来ると確信していた。
しかし最初にアルバムの中から先手を切って世に出されたのは、こんなおしゃれなフューチャーベースがつくれるものなのか、と相当驚いたLet Me Knowだった。
そして、アルバムリリースの前日にはSCHOOL OF LOCK!!で表題曲Future Popが初OA。自分の好きな音が散りばめられていた。〝これが今のPerfume〟という迫力が全てこの曲に余すことなく表れていた。中田ヤスタカとPerfumeの想いが詰まっていた。
2018年8月15日。ついにアルバム『Future Pop』がリリースされた。思っていたよりもフューチャーベースは控えめで、『JPN』や『⊿』に入っていそうな、少し懐かしさを感じる、なのに全く新しいアルバムだった。自分が真っ向で待っていたアルバムとは違いながらも、別のベクトルで自分の大好きなPerfumeが閉じ込められた最高のアルバムだった。初めてTiny Babyを聴いたとき、「チョコレイト」の歌詞に頭を抱えたのを覚えている。
更に実はNHK「SONGS」の観覧にも当選。
P.T.A.会員500人という実に狭き門なだけあって、Perfumeは近い。近すぎた。
観覧だしライブハウスでもないので、ステージも低い低い。目線をちょっと上げるだけでいい。距離的には2mも無い。Perfumeはそこにいた。
しかもほぼ真ん前だったのでテレビには映らないが、その日のPerfumeは全部私が見ていた。
顔のしわやお化粧まで本当によく見えた。Perfumeは綺麗だった。
そんな貴重な経験をし、年末への準備を始めた(受験生)。
Perfume 7th Tour 2018「FUTURE POP」
Perfumeが9年ぶりに横浜アリーナに帰ってきた。自分が初めてPerfumeを見た場所で、9年ぶりにそのアーティストを見れる感覚は特別だった。
私は最終的にこのツアーには横浜アリーナ初日、2日目、追加初日、追加2日目、カウントダウン、大阪城ホール振替追加初日、振替追加2日目の合計7公演に参戦することができた。
横アリの初日と2日目を連番(感謝)、追加公演を相互連番(感謝)、大阪城ホールも相互連番(感謝)で抑えた。カウントダウンライブは完全な自力当選で連番。本当に嬉しい。
いま考えてみればなかなか凄いことをしてると思うが、脳みそがほとんど動いていなかったのでなんとも思ってなかった(受験生)。
受験など関係ない。行きたいのだ。秋に早々とAO入試で終わらせた。
アルバム『Future Pop』をこれでもかと聴き込み挑んだ9年ぶりの横浜アリーナ。
アリーナの正面で演出がとても見やすかったはずなのだが、実は初日の記憶があまりない。
今までのツアーとは全く違うテイストのライブや演出に、ただ圧倒されていた。セットリストも意外なものばかりで、圧巻のうちに終わってしまった感じだった。Perfume、また凄いことを仕掛けてきた。
Reframeによって発見されたPerfumeの新しい覚悟がそこには表れていた。
Perfumeが魅せたいステージに、今度は我々が応える番だった。
FPツアーは公演を重ねていくごとに、その楽しさが倍増、累乗増していった。特に横アリ追加公演2日目は、Perfumeも観客も異様な盛り上がりだった。(その模様はこちら)
そして一大イベントのカウントダウンライブ。
この日は紅白の生中継もあり、我々観客もPerfumeを引き立たせて「Perfumeはこんなに素晴らしいんだ!!ということを日本中へ伝えよう!」という気持ちで、P.T.A.会員しかいない、12000人の横浜アリーナがつくられた。
このライブも詳しいレポートはこちらを見て頂こうと思うが、紅白のリハーサルでエレクトロ・ワールドが流れ出した時の四方八方からの悲鳴と、胸にこみ上げてきたもの、間奏での今まで感じたことの無い、〝Perfumeの紅白を最高のものにするため〟に生まれた愛と情熱しかない横浜アリーナを突き破るコールは、今でも思い出しては泣いてしまう。紅白でエレクトロ・ワールドを披露するなんて誰が想像したか。
〝一生の宝物〟という言葉が相応しい経験だった。
Perfumeの紅白に観客として出演できたことを一生誇りに持っていくことができる。
3月。私は初めてのライブ遠征に大阪を選んだ。
セットリストの変更を目論んだが、横アリの初日二日目とセットリストは同じだった。
たかが振替追加公演なのに、『FUTURE POP』は未だにグレードアップを続けていた。いや、もうグレードアップなんて言葉はとっくに通り過ぎているのに、まだ進化を止めていなかった。
コーチェラの配信も、YouTubeで見て泣きながら大学の講義を受けていた。
コーチェラでエレクトロ・ワールドをやるなんて誰が想像した。未知の、味方のいない異国の地で魅せるPerfumeのパフォーマンスには流石に涙腺が黙っていなかった。こんなにもチャレンジングで、こんなにも背中の大きいアーティストが他にいるのか。Perfumeの進化が止まることはあり得ないと断言できる。
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私はとんでもないグループのファンになって、とんでもない経験をさせてもらっているかもしれない。結成20周年を目前にしたPerfumeは、間違いなく歴代最強の状態だ。
いまのPerfumeは無敵である。コーチェラから帰ってきて、テレビでナナナナナイロを披露するその姿は、こんなにも頼もしく背中が大きい。
どうやっても、どのようにしても、Perfumeがこれまで私に与えてくれた世界への感謝を返せない。返しても、返したつもりでも、Perfumeはどんどん新しい景色を私たちに見せてくれるし、彼女たちは本当にファンのことを考えてくれている。そこまでしなくていいのに…!と声を大にして言いたい。
紅白歌合戦で、ようやく少しだけ恩返し出来ただろうかと、初めて思った。
Perfumeに憧れて、これからもPerfumeを追いかけ続ける。
Perfumeが私に憧れを与えてくれた恩返しを、すべて返せるはずのない恩返しを、少しでも、少しずつ返していくために。
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初版 2019.05.18
改訂 2019.07.25