何を思おうが、
何を描こうが、
すべては絵空事。


























随分と時間が経ちました。
元気ですか?わたし。
はい、きっとたぶん。

今も彼と一緒に住んでいます。
毎日、毎日苦しい辛いとそんなことをいいつつも
瞬間瞬間にあるちょっとした幸せに支えられながら
なんとか生きています。

最近、わたしは嘘が多くなりました。

本当に辛い時に笑っていたり、
本当に嬉しい時に喜べなかったり。
その度虚しい気持ちになり、
その度これでいいのだと繰り返しています。

そういう類いのものではない嘘も多くなりました。

好きな人が出来ました。
で、失恋しました。
今もまだ気にはしていますが、
なんとか幸せになって欲しいなぁと思うばかりです。
素敵な人なので、単純にそんな気持ちです。

先日、あの人に会いました。
先日と言っても随分前です。年があけたあとでしょうか。
渋谷で会って、お鍋を食べて、お酒を飲んで解散しました。
わたしはもう、なんかすべてがどうでもいい時期で
一緒にいて欲しかったのですがその時は解散しました。
また多分会うと思います。
その時はきっと一緒にいてしまうのかなぁとぼんやり思っています。

最近、とてもわたしを好きでいてくれる人がいます。
わたしはちょっとした軽い感じの愛人みたいです。
わたしはそのひとをとても尊敬しているし好きだけど
どうにもそういう気持ちはもてません。正直。
というか、そんな感情をもってはいけない気がしています。
本気になっても、なんにもないのです。奥さんも子供もいるし。
そんな恋に興味はないのです。
なので、とても大人な対応をしています。
時々手をつないで、笑いかけて、ちゃんと話をする。
たったこれだけ。
まぁいいかぁという気持ちでいます。
恋愛感情はなくても、好きなので。

時々、あの子に会いたくなります。
あの子は今なにをしてるんでしょうか。
新しい彼女に優しくしているんでしょうか。
もしかしたら、あの子がわたしの運命の人だったんでしょうか。
やっぱりわたしはあの子が好きなんでしょうか。
とにかく、幸せでいて欲しい。
その幸せでいられる、そうしてくれる人はわたしではない。
そう思っていたのにこの感情は何なんでしょうか。
不思議です。

夢にあいつがでてきました。
初めてです。気が向いたのたまには2人で飲みにいこうと思います。
そういえば2人で飲んだことないんでした。
あいつはイケメンだしいいやつだしおもしろいしなのに
何故彼女がいないのか。今度問いつめようと思います。





なんか、最近ぽっかりしてます。
埋まらない、この胸のぽっかりがだんだん広がっていって
自分のラインしか残らないような感覚になります。
線一本。わたしのライン。
2次元、紙の上、一筆書きのわたし。
それでもわたしといえてしまうので不思議でなりません。

少し、演劇と距離を置こうと思います。
ここにわたしの求めるもののすべてがあるわけじゃない。
事務所探しと、最近興味が出て来た声の仕事について調べてみようと思います。
その為には身体作り。
本番が終わったら、色々と考えてみようと思います。


あの子に会いたいなぁ。




いっそ消えてしまいたい。


そう願っているのに何とか繋ぎとめている自分は

いったい何の為にそこまでするのだろうか?
























久しぶりですね。

もう時系列とかよくわかんないけど、

いろいろあったんで記録しておきます。


まず、悪い報告から。


結局、彼に4股をかけられていました。

笑っちゃいますね。


一人はA、あとB、

友達だと言ってた某有名メーカーで働くCさん、

後輩のDさん、スポーツ友達のEさん。


あ、こう数えると5人だ。そうすると6股なのか。




ことの起こりは、3月にはいってからのこと。




今まで、色々な証拠

(例えばメールだったり、手帳に書かれた記号だったり)

を握っていたにもかかわらず、ぼくは黙っていた。

これは2月末に重要なことがあってってのが大きくて、

あれこれはっきりさせたいと思いながらも

とりあえず様子を見ていました。


携帯電話をチェックすることもしなくなりました。

もし何かが見つかって、

自分に大きな影響があると困る時期だったので。


で。


それが無事終了し、

ある日の友人の集まりで

このことを相談しました。

というか、もう、笑い話にしました。

そうでもしないと、やってられなかったんです。


同情が欲しいわけじゃない。

ただ、笑って欲しかった。

そうしたらきっと

「こんなの、なんてことないや」って

思える気がしたから。


でも、現実はそうはうまくいかない。


その友人らは

「おかしい」とか「どうしてなの?」

と、ありきたりな正論で感想を言い、

ぼくに尋ねる。

「普通、別れるでしょ。なんでなの?」と。


ぼくはそれでも、いう。

「もうやっちゃったことは仕方ないじゃないですか。」

「これからもうないのであれば、それでいい。」


すると、人によっては笑いながら、

人によってはさも残念そうに

「これからも続くよ。」

「いや、今も絶対に続いているよ。」

と、答えるのです。


「そんなことない」

と、反論すれば

「じゃあ、今何してるの?」

と、言われ

「実家にいるらしいです」

と、答えると

「絶対にいないよ。他の人んところにいるよ」

と、言い、みんなが同意するのです。


不安になってトイレへ行ったふりして

電話をすると、コールはするけど出ない。

時刻は1時を過ぎていたので

寝ているのかなぁ、とぼくは席へ戻る。


徐々に、不安が募る。

笑い飛ばしてくれたほうがいいのに。

意外と親身にぼくの心配をしてくれる。

その度、ぼくは徐々に徐々に

色んな不安に負けそうになる。




その日、実はメンバーにあの人もいた。

かつての、運命の人。


そして何度かたずねたのだ。

「ぼくを拾ってくれますか?」と。


無論、本気ではない。

みんなの前で堂々と尋ねたのがその証拠。

それにもし、拾ってくれるといってもぼくは傾かない。揺らがない。

そういうところの融通が効かないのは

ぼく自身が一番知っているのだ。


でも、ちょっとは期待した。

もしみんなの云うドン底にぼくがいるとしたら

あの人は助けてくれるのかなって。


「もう結婚しちゃいなよ。」

あの人はそういって笑った。

ぼくにだけわかる、苦い笑顔で。



深夜4時過ぎ。そろそろお開きに。

みんな徒歩やらタクシーやらで帰る中、

ぼくは一人で歩くことに。

何人かが電車が走るまで一緒にいようと

言ってくれたけど、それも断って。


田町から次の駅まで歩くことにした。

結構飲んだので、足元がふわふわしている。

ぼくの横を他人の運転する

どこへ行くかもわからないトラックたちが

轟々と音を鳴らして過ぎ去っていく。


遠くの空を見ると赤い点がポツリポツリと点滅している。

世界に無関心なビルたちが、

さも退屈そうに世の中を見下げている。


錆付いた風景を見ながら、

「空気が澱んでいるなぁ。」

とつぶやく。

片手には携帯電話。


「今日はありがとうございました。」

と、シンプルなメールをうつ。
宛先は、あの人。


1分もしないうちに返事が返ってくる。

「気をつけて」


少し考えて、返事を書く。

「飲みなおしますか?」


「いやもうフラフラ」

それはそうだろう。

たぶん8杯以上は飲んでた。


何を思ってそうメールをしたのか。

何を期待してそうメールをしたのか。

今思えば、叱って欲しかったのかもしれない。

あの時の、電話みたいに。


「了解です。

それではまた。」

返事を期待しない書き方。

でも、次の着信はすぐだった。


「遊びの勇気もないでしょ?」


胸の奥がぎゅうと軋む。

酔っ払っていなければ、

泣いていたかもしれない。

鈍る頭で、冷静に考えて返事を書く。


「世界で一番愛していたあなたに

わたしの一部分だけを求められる方が

浮気されたことよりも辛いよ」


嘘だった。

ただ、ぼくの望まないラインから

こちら側に来て欲しくなった。

そのための、言い訳。


その後、何通かやり取りをして、

ぼくは電車に乗った。


不思議と、いたみは消えていた。





時々、思う。


痛い、と言ってみる。

あの時の選択について、

未練がましく思っていると言ってみる。

あなたが誰かとどうかなると嫌だと

嫉妬した風に言ってみる。


ぼくらは離れてからも

ずっとこんなゲームを続けているのだ。



痛みがある?そんなの嘘。

未練がある?これも嘘。

嫉妬している?これももちろん嘘。


全部全部、

昔あったありものをつなぎ合わせただけの感情。

今のリアルなぼくの感情は存在しない。


だって、ぼくはとっくにあの人のことを

愛してなんていないから。





その事を、痛く痛く感じた夜だった。




























帰宅して。

お昼、会社にいる彼にメールをした。


「昨日、本当に実家にいた?」




痛みに、決着をつけよう。

*内容が内容だったので

:09:は非公開。






















辛い。




そう、言葉にすることが

すごく僕には勇気がいる。











最近、自分の様子がおかしい。


彼がAと笑っている光景が

まぶたの裏に焼きついて離れないのだ。




家事をしながら、仕事をしながら、

テレビを見ながら、お風呂に入りながら、

すきさえあれば妄想が僕を攻め立てる。




ニコニコと2人は街を歩きながら

腕を組んで、デートをする。


僕にするのと変わらないように、

笑って、話をして、頬をなでて、キスをして、

強く抱きしめて、愛を囁く。







胸が詰まる。

吐き気が、止まらない。



誰か、ここに

切れ味のいいナイフとAを用意してくれ。


さすれば、僕は迷うことなく

妄想の具現化された存在を

ブスリと刺してこの妄想に終止符を打つだろう。






そんなことばかり思ってる。







胃痛と頭痛が止まらない。

そういえば、Sの時もそうだった。



Sとは、高校の頃お付き合いした男性。

生まれて初めて浮気された人。


今まで、ずっと浮気をした人とはすぐに別れてきたけど

Sの時はしばらくは付き合ってたんです。




あの時が酷かった。



2日に1回は別れ話をしたり、喧嘩をしたりして、

そんな毎日が半年以上。

精神的にボロボロだった。


その時は好きだったから、

別れられなかった。

結局、別れだけど。


でも、そのあとの人たちは

浮気をしていると知った途端に急に心が冷えてしまって、

毎回すんなり別れたのだ。







だから、そうか。

約10年ぶりに戦っていることになるんだな。








先日のこと。


熱で僕が寝込んでしまい、

彼は友人の家へと出かけた。


出かけたのは21時頃で

彼は3時間程度で帰ってくる、と言ったが

1時になってもメールのひとつもこない。


そこから、畳み掛けるかのような妄想の嵐。



 Aの笑顔が浮かぶ。

 彼の笑顔が浮かぶ。

 肩を寄せ合って歩くふたりの背中が

 ホテルへの入り口へふっと消える。



胃がキリキリと痛み、

汗が、止まらない。

布団に僕の全てをうずめて、世界との遮断を希望するが

妄想たちは僕を捕らえて許してくれはしない。



聞き覚えのある誰かの声が、頭に響く。






「所詮、その程度の愛情なんだよ。」


そんなの分かってる。


「信じたんでしょ?また性懲りもなく」


そうだよ。その通りだよ。


「君がどれだけ表面を覆ったって、無駄だよ。

君の奥底にあるドロドロしたものは決して消えやしない。」


知ってるよそんなことくらい。

それでも、僕はうまくやってるじゃない。


「うまく?嘘だね。

君は知ってる知ってるといいながら、目をそらしてばかりだ。」


何が言いたいの。


「君は自分のこの環境や状況を悲観したりしていない。

そのどうしようもない不安や君を苛む妄想と共存することでしか

生きていることを実感できないんじゃないの?」


まわりくどいわ。


「つまりは。

笑っちゃうくらいのマゾヒストってことだよ。」


余計なお世話だよ。


「救われたいなんて思ってないくせに。

助けてもらいたいなんて思っていないくせに。

なのに強がることに限界を感じている君はなんなの?」


思ってないわけじゃない。

ただ、無理だと思って諦めているだけだよ。


「彼なら救ってくれると思った?」


少し。


「無駄足だったね」


そうだね。


「別れる?」


とりあえずは、別れない。

理由がないから。


「崩壊の時は近いかい?」


その予感はいつもしているよ。








気がついたら眠っていたようで、

彼が帰ってきた。


久々にあった友人と飲みすぎたようで

ベロベロに酔っていた。


とりあえず、お風呂を沸かして

無理やり入らせた。


と。


携帯でメールが開きっぱなしになっていた。

そのメールをみて、唖然とする。




差出人:A


内容:さっきはごめんなさい、寝ぼけてて。

会いたくなって電話しちゃった。





先月、彼と約束をしたのだ。

もうAとは連絡を一切して欲しくない。と。

そして彼は「わかった」と返事をしたのだ。


なのに。




声が、聞こえた。


「崩壊の時は近いかい?」




お風呂から上がった彼を着替えさせて

そのまま寝かせた。

僕は彼にメールを書いた。





Tさん


直接話をすると、収拾がつかなそうなので
メールにします。

覚えていますか?昨晩話したこと。
覚えてないかもしれませんので、改めてお話しします。

すみません、別れてください。

ぼくはもう限界みたいです。
たぶん、ここ最近体調を崩しがちなのは
きっと精神的な部分が弱っているからだと思います。

あなたはね。
ぼくはそれほどあなたを好きじゃないと
思っているかもしれないけど、
ぼくはあなたがめちゃくちゃすきです。
こんないい方されてもピンとこないかもしれない
かもしれませんが、
あなたほど人を愛おしいと思ったことは
これまで一度もありません。

これは、いつか僕があなたに話した
「結婚してもいい、と思うことがあっても
実際に結婚したいと思ったことはない。」
という中の例外にあたります。
ぼくはあなたと結婚したいと、
確かに思っていました。
いや、残念ながら今でも思っています。

でも、だからこそ不安が大きくなります。
あなたが連絡をくれないと
「どこの誰と会っているんだろう」
と不安になるし、
「どうせ、どっかの誰かとホテル行ってるんだろうな」
と考えてしまいます。
すると、ぼくはその不安の反動で
あの人に連絡をしてしまいます。
考えたくないことを考えてしまう、その代わりに
他の人のことを考えるようにしていたんです。

ただ、ここだけは信用していただきたいのですが
あの人とは個人的に10月以来会ってません。
何度か誘われていますが、大体は体の関係を
匂わす誘いなのでとぼけた返信ばかりしています。
(ま、だから向こうが会おうとしないんでしょうけど)

でも、それもだんだん辛くなってきました。
もうあの人への愛情が
渇いてきたからなんでしょうか。
ここ最近は連絡していても虚しい気分になるばかりです。

ちなみに、あの人以外の人とはなんにもないです。
ほかの誰も、すべてぼくからすれば対象外の人なので。
結局、ぼくが縋れるのはあなたとあの人しかいません。
そのあの人と連絡するのも、最近は辛いです。
そして、どう自分に言い訳しても、
やっぱりあの人と浮気する気にはなれませんでした。
こういうところ、馬鹿みたいに真面目なんですよね。はは。

さっきね。
あなたがお風呂行くときに
Aのメール開きっぱなしだったんですよ。
Nって、Aのことでしょ?
ちゃんと切ってなかったんだなと思いました。
まだあんな風な内容のメールしてくるってことは
連絡してたんですよね?

会ってたんですか?ぼくに隠れて。
正直に言いなさいよ。
って、いっても絶対に言わないでしょうね。
残念ながら、あのときみたいに証拠もないので
あなたを強く追求することもできません。

このままじゃぼく、しんじゃいます。

いまも、あなたが寝ている最中に
手首かっ切って死んでやろうかと何度思ったことか。
10代の頃のぼくなら迷いなくやってたでしょうね。

ぼくにはあなたしかいないんですよ。
わかりますか?
ぼくにはあなたしかいないんです。
そのあなたに裏切られたら
居場所がないのは、ぼくの方なんです。
あなたしか愛してません。
あなたしか愛せません。
どうしてくれるんですか?どう責任取ってくれますか?
あの人のとこで人形みたいに
好きなときに好きなだけエッチできる都合のいい
女になればいいですか?

なんでぼくとつきあったんですか?
なんでぼくだったんですか?
なんでぼくをこんなふうにしたんですか?
なんでぼくをこんなふうにおいこむんですか?
なんでぼくはこんなにくるしいんですか?
なんでぼくはこんなにもあなたがすきなんですか?
もうなにもかもわかりません。

話ついでに、白状しましょう。
あなたのパソコンメール、見てしまいました。
メールの文面は見てません。面倒だったので。
あなたがどこかへ送信したであろう画像を
すべてみてしまいました。
Aとキスしてる写真も、一緒に写ってるプリクラも
エッチしてる最中の写真も、ホテルの写真も全部見ました。
そして、その日付を見るたびに胸が苦しくなりました。

何故そんなことをしたか。
あなたがAと連絡取ってないか
確認するためですよ。
そしたら古いのメールに画像があったので
見てしまって、そしたら歯止めが利きませんでした。
最低でしょ?何とでも言ってください。

もう、Aの影におびえて暮らすのは嫌です。
いまだに、ブログも週に3、4回はのぞいてしまいます。
あの時見てしまった写真の二人の笑顔が
あたまからはなれません。
ぼくのケータイに入っている
その頃のあなたの写真を見るたびに辛くなります。

なにもかも、あなたが好きだからですよ。
でも、辛すぎます。

今日みたいに、あなたに不安をぶつけるのも
疲れました。なにより、あなたに悪いです.

馬鹿みたいな話ですが、
今日あなたが帰ってくる1時くらいまで
寝ずにあなたをずっと待ってたんですよ。不安で。
あなたが3時間くらいで帰ってくると言ったから。
何故そういうところ、メール一通でもくれれば
不安じゃないのになぁ。と思いながらメールしました。

自分がね、だんだん嫌な人間に思えてくるんです。
ここ最近、自己嫌悪から、吐くこともスゴく多いです。

ぼくの望みはたった一つだったんです。

言いましたよね?
ほかの誰と会ったって、ちゃんとラインを保ってくれることと
報告してくれれば構わない。
ただ、Aともう二度と連絡も会うこともしてほしくない。
たったこれだけのことです。
でも、彼女から連絡が来ていますよね。
連絡、してたんですよね?会ってたんですよね?
たったひとつの、ぼくを救うための約束ができないんなら、
もう別れるしかないです。

どうぞ、Aのところへお帰りください。
ここでいっしょに住みますか?
ならば、ぼくが出て行った後にどうぞお好きになさってください。

お母様お父様には、ぼくに騙されてたとかなんとか言って
代わりにAを連れて行けばいいです。
こちらの親にはこちらであなたに非がないことを重点に
話を付けておきますのでご安心ください。

こんなにも苦しい想いをしたのは初めてです。
あんなにも幸せな日々をおくれたのははじめてです。

本当にありがとうございました。

もう、二度と恋愛なんてしません。
人を好きになりません。信用しません。
心も開きません。一生、一人で生きていきます。

あなたと同じ名字になりたかったです。
あなたの子供を産みたかったです。
あなたの一生そばにいたかったです。
あなたと同じお墓に入りたかったです。

ごめんなさい。

もう、あなたを縛るものはありませんよ。
自由に生きてください。

ありがとう。さようなら。



書き終えたのは5時だった。

メールを送って、布団に入る。


正直、ほっとした。


脅かされる日々はもうおしまい。

これからはもっと表面を硬くコーティングして

楽しい振りして生きていこう。

今までと何も変わらない。大丈夫、僕ならできるさ。


そう思ったら、久々にゆっくり眠りについた。





朝、目が覚めて。

時刻は7時。


彼は仕事なので、起こしてみるが起きる様子がない。

体調が良くないらしいくて(っていうか二日酔い)

結局仕事を休むことにしたようだ。


携帯に送ったメールを、読んだようだった。


僕が隣の部屋で寝ようとドアを開けたら

「こっちにおいで」

と、引き止められた。

僕はしぶしぶ、布団に入る。



「パソコンのメール、いつみたの?」

「もう、ずいぶん前です。11月とか。」

「そうだったんだね。不安だったでしょ?」

「・・・。」

「Aとは会ってないよ。」

「そうですか?そんな風には見えないメールでした」

「実はね。年末とかからずっとAから連絡が来てたんだよ。

それでずっと無視してたんだけど、昨日電話したのね」

「へぇ」

「もう、今後連絡できなくなると思うって言った」

「そうですか?そんな話してたらあんなメール来ないですよ」

「そうかな?」

「そうですよ。」

「会ってたと思う?」

「はい。何度かは。」

「なら、電話して確かめる?」

「・・・。」

「いいよ。電話して、最近会ってない事を確認しても。」

「そんなことしてどうなるんですか。」

「安心するでしょ?」

「・・・。」


安心、するだろうか?

いや、しないだろう。

それはぼく自身が一番良く知っている。


「別れたいの?」

「そう思っています。」

「出て行くの?」

「そう思っています。」

「そう。」

「もういいじゃないですか。

こんなめんどうなのに付き合うことないです。

Aのところへ帰ればいいです。」

「今更もう無理だよ。」

「そうでしょうか?Aなら喜びますよきっと」

「そうかな?」

「そうですよ。」

「僕はあなたがいい」

「…。」


聞きたくない。


「僕のお嫁さんになって?」

「そうしたかったです。」

「ねぇ、僕の子供を産んでよ。」

「産みたかったです。」

「もう無理?」

「そうですね。」

「僕ね、つくづく思うんだ。

僕って本当にあなたになんもしてあげられないんだなって。

一緒にいてあげることぐらいしか出来ないんだ。

あなたが自分の家の事情とか環境で、

みんなが当たり前のように与えられてきたものをもらってなくて、

そうやって表面を覆いながら生きていることは知ってるよ。」


聞きたくない。


「どこまでいっても、僕とあなたは他人だよね。

でも、僕らは家族になることができるんだよ。

結婚して夫婦になって、子供ができて、

そしたら僕はその子供とであなたを必ず幸せにするよ。」


聞きたくないってば。


「たまにね、想像するの。

お風呂に家族で入っててさ、子供が

『あの子も好きだけど、この子も好き』なんて話をするの。

そしたらあなたが『あの子もこの子も好きなんていってたら

お父さんみたいになっちゃうわよ』って言うの。で、僕が

『本当に勘弁してください』って…。」


そう話す彼の目から、涙がこぼれた。

思わず、拭ってしまう。


「そんなこと、たまに考えるんだ。」