今日も今日とて尻拭いの残業
いつもの亡霊が、俺に押し付けた仕事の礼も言わず、定時前に退社し、新人の研修報告が無事終わった慰労会として、会社の金で飲みに行く

その研修報告資料を丸投げされて新人6名とワイワイしながら合計10時間ほどかけて修正した俺には何も言わずに

こちらは亡霊と話すことすら嫌で、1ミリも期待しておらず、飲みに行くなどまっぴらごめんであるし、やらねばならないこともやれたし、来週分のカレーも炊けたのでいいのだが、50代なら礼くらい言えよとは思ってしまう
本当に、自分が楽して面白おかしく過ごすことしか考えていないのだと改めて思い知らされた

そしてスネ夫も、こちらが理屈を整理して叩き台を作って、あと一ページだけ埋めればいい資料(今日やると昨日言っていた仕事)を部下に押し付けて帰っていった
なぜその部下が俺に資料について聞いてくるのだ

ついでに、向こうの株主から今年やってきた経営者は、相も変わらずナメクジじみた視座と目付きで重箱の隅をつつくような質問をしてくる(うちのプロパー上司が緊張のせいでシベリア文太のような口調での説明になったためか、説明したことをもう一回ドヤ顔で聞いてくる)

正気かてめぇら

と聞くも愚かだ
さっきも噛み締めたではないか
奴らは自分がマウントを取り、楽して面白おかしく過ごすことしか考えていないのだ

俺に高射砲を1門貸してくれたら、某国のように掃除してやるのに

だが、俯瞰して考えると、尻拭いしたり、理屈を整理して叩き台を作り、仕事内容を定義して人に振れるような状態になっているというのは、仕込んでくださった方々のおかげである
感謝

しかし、これで俺が優越感に浸るなら共依存であるし、何より傲慢だ
優越感に浸ることなど有り得ない
こちらにはハートマン軍曹並みの怒りと罵倒の気持ちしかないのだ

なんとか、それぞれの本分をそれぞれが果たすような組織風土にしたいものだ

奴らが笑ったり泣いたりできなくなればいいのに
と、カレーを炊きながらモヤモヤしていた 
ニンジンとタマネギを切る時は一太刀ごとに奴らの冥福を祈っていた気もする

10食分のカレーは確保した
これで来週は昼夜毎食カレーが食える
冷まして寝よう