こんにちは。NKIICです。
どのようなNK細胞が体を守ってくれる防御膜なのかについて探ってみます。
今日のテーマ、NK細胞の話です。
#ウィルスのキラーNK細胞
NK細胞(Natural Killer Cell、自然殺害細胞)は体内で一次防御作用を代表する免疫細胞です。
がんやウイルスが認知できる受容体を持っており、異常な細胞を自ら感知して直ちに除去する役割を担っています。
抗がんだけでなく、正常な免疫システム全般に大事な役割を果たしています。
最近老化、感染性疾患、自己免疫疾患、ストレス疾病など多様な分野で活発に研究が進められています。
NK細胞を用いた研究分野 |
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がん |
胃がん、乳がん、前立腺がん、膵臓がん、大腸がん、肺がん、肝がん、卵巣がん、子宮頸がん、血液がんなど |
老化及び感染性疾患 |
帯状疱疹、アルツハイマー症、高齢性疾患、人乳頭腫ウイルス(HPV)感染、エイズ(HIV)感染、慢性肝炎など |
自己免疫疾患 |
糖尿病、関節リウマチ、炎症性腸疾患(IBD)、全身紅斑性嚢胞(Lupus)、多発性硬化症など |
その他 |
ストレス、慢性疲労、抗加齢など |
#数より大事なことは活性度
それでは、果してどのようなNK細胞が免疫システムを守ってくれる元気なNK細胞だと言えましょうか。
ただ単にNK細胞の数が多いとよろしいでしょうか。正解はXです。
戦争で兵士がどれくらい多くても、ふらふらする兵士だらけなら、勝利は不可能に決まっているでしょう。
勝つためには戦闘力が強い兵士が必要ですが、体の中で毎日ウイルスと戦っているNK細胞も同じです。
NK細胞にとって大事なことは数ではなく活性度です。
この画像のように、活性度の低いNK細胞は、ウイルスが隣にいても攻撃できません。
一方、活性度の高いNK細胞は、がん細胞に張り付いて活発に攻撃し、除去しています。
NK細胞の中には、異常細胞に対する殺傷能力が足りない細胞も多いです。
つまり、NK細胞の数が多いということは必ずしも抗がん免疫力が高いということを意味するわけではありません。
免疫力の指標と言えるのは、異常細胞を攻撃できる活性化されたNK細胞です。
#500以上に向けて
曖昧だと思われるかもしれないNK細胞の活性度。
正確な数字で測定できる技術があります。
それは、NKMAXのNKビューキット(NK Vue® Kit)です。
NKビューキットは血液に存在するNK細胞を自社の特許物質を利用して人為的に活性化させた後、
分泌されるIFN-γ(インターフェロンガンマ)の量を酵素免疫分析法の原理を利用して、短時間で定量化します。
数値の~99までは異常区間、100~249は警戒区間、250~499は関心区間、500以上は正常区間に区分できます。
NK細胞の活性度が低くなると、腫瘍、多発性硬化症、腎臓疾患、感染などの疾患が生じることがあるので、
定期的な活性度検査を通じて管理することが大事です。
NKビューキットは、1mlの全血でも迅速かつ正確に検査でき、2012年に食品医薬品安全処の許可および
2014年に保健福祉部の新医療技術認定を受けた精密免疫検査です。
今日のNK細胞の話、どうでしたか?
NK細胞は単にその数より活性度が大事ということ、ぜひ、覚えてください。
では、今日も免疫力ケアーしましょう!