掴んだチャンス、努力と成功、

横領で転落、今思うこと


    

大リーガーの専属通訳であり、

親友とも言え存在だった

M氏の犯罪?に注目が集まっている。

 


  拓さんの話もまさにおなじケース。

早期退職して、新しい世界に飛び込んだ。



寝る間を惜しんで勉強。

努力を重ね、たくさんのお客様で

賑わう人気店になった。



オーナーからの信頼も厚く、店を全て

任されるようになった。



自分に会いに来るリピーターも増えて

やりがいや達成感が高まった。



育ちの良さを感じさせる雰囲気やセンス、

誠実で知的な人柄は魅力的。



マネジメント能力も高く、

すべてが順調だった。



無我夢中で働いていた時が

一番幸せだったかもしれない。



余裕が出てきたときにふと思った。

この店が繁盛しているのは

自分の努力のたまもの。

もっといい思いをしても

いいのではないか。



ちょうどその頃、投資で痛い目をみた。

自分の店を持ちたかった。

そのための資金づくりだったが、

老後の資金も失ってしまった。

妻になんと言おうか。



怒られることより、この歳になって

悲しませたり不安にさせるのが

やりきれなかった。



損害の穴埋めのために、生命保険を

解約してさらに投資した。

巨額に膨らんだ負債はコツコツ

補填できるものではない。



世の中、

株価過去最高と浮かれている。

この時流に乗っかって

一気に負債の穴埋めできれば

不安のない暮らしに戻らことができる。



投資に大丈夫!も絶対もない。

さらに負債が増えた。

家の預貯金にも手をつけた。



家族に知られたくなかった。

店の金に手をつけた。

株で儲かったら戻すつもりだった。



すぐにオーナーにバレて解雇。

今まで頑張ってくれたからと

人を介して示談に応じてくれた。

逮捕は回避されたが

示談金のためにさ借金をした。



そして何より仕事と居場所、

多くの人の信頼を失った。



慕って通ってきてくれた客たちは

どう思っているのだろう。

二度と会えない。



たわいない話し、笑顔、

からだを包みこむ心地のよい椅子

コーヒーの香り、音楽

ざわめき、静寂



すべて失った


どこに立ち、どこに座れば

良いのだろう



今はただ、懐かしく

なんて幸せな日々だったのかと

悔いるだけ



豊かな生活のための

一手だったのに

残ったのは負債だけ。



生きるのが辛い

この先、何が楽しいのだろう。