フレッツおすすめパック

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未来へ残すフレッツ光

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まるで映画のストップモーションのように、個人または群像が何かをしている途中でぴたっと止まったかのような瞬間を切り取って描くのも、それからその構図の中に光と陰を持ち込んで画面に集中と広がりを持たせるのも、当時の流行だったのですね。  ただ、フェルメールの描く「光」は、他の画家とは違って独特です。言葉にしにくいのですが、そうだなあ、単に明るい暗いではなくて、チンダル現象が見えるような描き方、と言ったらいいかな、あるいは色温度が他の画家よりも低い感じ。ふわっとふくらみを感じる光(と陰)なのです。今回復元された「手紙を読む青衣の女」では、ただひたすら平面的に明るくなっていて、その「独特の光の感覚」が失われていたのが残念でした。 【ただいま読書中】『フェルメールからのラブレター展(カタログ)』1500円(税込み)(現時点では一般には非売品)  現在は京都市美術館で開催されていますが、今年10月末から宮城県美術館、12月末から東京のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれる展覧会の会場でしか手に入らないものだそうです。こういったカタログ、写真と実物が違うのはわかっているのですが、ついつい買ってしまうんですよねえ。ただ、アップの画面がじっくり眺められるのはありがたいことです。会場ではなかなかここまで接近はできませんから。それと、「手紙を読む青衣の女」の復元前のX線写真や紫外線写真があるのがなかなか面白く“読む”ことができました。