Jリーグが開幕して一か月が過ぎチーム毎の好不調が見えてきた昨今、小春日和が
続いて我が家のワンコたちも気持ちよさそうにひなたっぼこをしている。
認知症の両親の介護のために千葉の実家に戻っていたおやじは、何とかそれぞれの
特養入所が叶い、昨年6月より出雲の自宅に戻っている。
二人の年金収入よりも施設費用が上回るため、父親名義の実家の売却すべく成年
後継人になるための手続きを行ったが島根と千葉の距離感では後見人の業務負担
が大きすぎると裁判所からアドバイスを受け、現地のプロに後見人を任せ
地元に戻った。
先日無事に売却できたとの連絡を受けほっとしたが、いよいよ帰省する実家が
なくなったと寂しさも感じている。
帰還後は3年ぶりに元の会社の元の部署に戻ったが、コロナをはじめとする
様々な環境の変化があって様変わりをしてた。
おやじが育てたメンバー達が自分がいなくなったことでさらに大きく育っていて
嬉しく感じていたが、古い考えのおやじが戻ったことで、彼らの成長のスピードを
緩めてしまうと感じて身を引く決断をし、3月いっぱいで26年勤めた会社を退職
した。
彼らなら今後のさらなる環境の変化にも適応して、よりいっそうバージョンアップ
されてくれると感じ、安心してバトンを繋いでしばらくゆっくり羽を休めたい。
時間に追われることがなくなり、持て余す時間を使ってもう一度勉強し直すべく、
止めていた紙の経済新聞を再開し、以前はななめ読みしていた紙面を隅から隅まで
熟読して過ごしている。
その中で物価上昇を賃金上昇が上回る兆しを感じ、おやじが就職して以来続いていた
デフレ経済からの脱却、株高などなど、大きな転換期に会社生活を終えたと感じる。
新しい時代に適応するために見分を広め、いずれまた飛び立ちたいと思っている。
彼は最近福岡支店から佐賀支店に戻り、駅前のスタジアムに試合のたびに通っている
らしく、紫のチームよりピンクのチームを応援しているようだ。
彼からの連絡はほとんどないが、おやじが居た千葉にも島根に戻ってからも、連休の度にワンコに会いに帰ってきている。
がんばれやっと。時代は常に変化する。生き残った種は強い種ではなく環境の変化に適応した種である。