街に流れるクリスマスソング。
あちらこちらにサンタさんの恰好をした人がビラ配りしてる。
カップルは腕を絡ませいちゃいちゃ歩いてる。
「もうクリスマスかぁ・・・。・・・あれからもう一年か・・・フッ」
怜ちゃんが一年前の元彼の浮気事件を思い出したのか薄く笑う。
ちょ、なんかこわいよww
今日は佐藤くんのクリスマスプレゼントを買う日。
「あ、あっちのショップ可愛いって有名なとこだ」
「うそ、行く行く!!」
って、自分の行きたいとこ行ってどうすんのよ・・・!
「や、やっぱ・・・えっと、怜ちゃん。メンズショップ行く・・・」
「? そ?」
佐藤くんに喜んでもらえるようなプレゼント買うんだから・・・!
結局可愛いショップへ行くのはやめ、メンズショップに向かおうとUターンした。
「・・・嬌香、やっぱあっち行かない?」
怜ちゃんがいきなり真面目な声で言う。
「え・・・? どして?」
「どーでもいいから。ほら、行くわよ」
グッと腕をつかまれ、反対方向へ進もうとする。
怜ちゃんがおかしい・・・。
ちらっと後ろを向くと、そこには、
「もーっ、唯ったら~」
「あーうるさいうるさい」
佐藤くんと・・・・・・見知らぬ女の子がいた。
「ど・・・して・・・・・・」
すごく仲のよさそうな感じ。
腕なんか絡ませちゃって。
私にあんな笑顔、向けたことないよ・・・?
「嬌香・・・・・・」
怜ちゃんは「見ちゃったか」とでも言うように呟く。
私はただぽつりと立ち尽くす。
「だから・・・やめときなって言ったのよ・・・・・・?」
『佐藤はやめときなって言ってるじゃない。超女ったらしなんだから』
だけど、だけど。
「怜ちゃんごめん・・・今日は帰るね?」
無理やり笑顔を作って、立ち去ろうとする私の腕を怜ちゃんがつかむ。
「佐藤に今、聞きに行かないでいいの? その子は誰なのって」
そんな勇気
「私にはないもん・・・っ」
思わずぶわっと涙が出てきてしまう。
「だって佐藤くん、私にあんな顔しない・・・。佐藤くんは私のこと、好きじゃなかったんだもん・・・。だから帰る。本当ごめんね」
走って、走って。
もっと速く走って。
この気持ち、早く忘れたい。
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わぁぁぁぁ、お久しぶりですぅぅ!!!!!!
彼はコアクマ、始動ですww