日本は不自由だ、と嘆いたお客さんに書いたお返事です
恐らくまわりに刺青を入れることを反対されて、クサクサしていたとも思うのですが。

私なりに伝えたいこともありましたので
ここにも残しておきます。


本当の自由とはなにか?見方を変えればこれ程自由な国もありません。むしろ自由を履き違えて無責任な人間が増えているとさえ言えるでしょう。

ところで、誰かに止められでもしたのでしょうか?それで思いとどまるなら その人は貴方にとって大切な人です。そして、それでも、
死ぬほど刺青入れたいなら、
入れないと死んじゃうってことですから、その時は殺されても刺青入れたら良いんですよ。

そのくらいになれば
否定も肯定も、自分というものが確立されているので 受け止めることが出来るはずです。

外国のお客さんでも 親御さんに反対されている方は居ますよ。
日本より珍しくないとはいえ、考え方は人それぞれだというのは何処も同じのようです。

江戸時代のことですが、
武家は儒教の教えを大切にしていましたから「親からもらった身体に傷をつけるとは何事か」という考えでした。(それは今も根付いていますね)

そこへ町人達は唯一「俺達に出来て武士には出来ないこと」として、こぞって勇み肌を飾っていったのです。
そして、歴史がめぐって文明開化が起こった時に 一度刺青は法律で禁止されました。(文明国としては野蛮と判断したため)

それから地下で脈々と受け継がれてきたので、日本では刺青はアウトローのものなんです。
歴史がそうさせているものなので、ただ不自由なだけではないのです。

だから本当に、誰に何を言われても 受け止められるようになってから、彫るくらいの覚悟でいてほしいものです。
刺青と書いて我慢と読みますが、痛みに耐えること、遊びたいなどの誘惑に耐えながら彫りに通う我慢、という他に

我慢という言葉には仏教用語で、
若干否定的な方の「自己満足」のような意味があります。我を押し通す、的な。
それを武士が一つの生きざまとしたところから、今 使っている我慢の意味になったのです。


ようは、刺青は自己満足の極みなので  誰に文句を言われても仕方がないという事なのです。

ここまで考えて、それでも彫るならば誰も止めることは出来ないでしょう。


…最近は  ファッションなんで~
といい放つ若いお客さんもいます。
消えないということだけは忘れないで下さいね。。よく考えて。反対してくれる人がいるということは、幸せな事なんですから。
この模様もフォントの一種

真横から以外の写真もとればよかった。
腰を捻ると動いてかっこいいです。

まっすぐたつと、うで後ろ側 真っ直ぐ縦の
文字なのです

お腹。

これは男性の脇腹。
怪しくかっこよくできました。