私は某高専の電気電子工学科(この名前でもうある程度わかってしまうような気もする)の四年生である。
所属する高専の四年は進路選択の年である。
部活の一銭を退き、勉強に本腰を入れるものが多くなる中、職場見学をし、企業にインターン生となって参加する。
その中で、自分が高専卒業後になにをしたいのか、どこを目指したいのかを、就職or進学の方向性というかたちで決めなければならない。
そのなかで、大体は半々にクラスが分かれ(最近は進学が多かったりする)、思い思いの進路に進んでいく。
自分はもともと卒業後は就職でいいと思っていた。
もう、このレポートをエースに据えた敵に立ち向かいたくなかった。
しかし、インターンで京都にある某有名企業にインターンに行ってから、自分は進学に切り替えることを決めた。
インターン生は自分以外ほぼ大学生、大学院生だった。
わかってはいたのだが、ちょっとした絶望感すら感じたのをよく覚えている。
そして、そのインターンの中で強い敗北感を感じた。
自分はまだ何も知っていちゃいない。認めたくないけど、認めざるを得ないくらいの差だった。
高専を出ただけでは、この敗北感につぶされるとそう感じた。
だから進学を選んだ。