新型コロナウイルスについて玉石混交の情報が飛びかっており、内容も個別であるため、今わかっている正しい情報だけをお届けしようと思い本記事を作成します(本記事は3/11作成、順次訂正更新をしていきます)更新及び訂正箇所は[ ]で囲む
※致命率=致死率で感染者数のうち死亡者の割合です。死亡率とは別物
■コロナウイルスとは

人に感染する「コロナウイルス」は、7種類見つかっており、4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占め、冬季に流行のピークが見られ、ほとんどの子供は6歳までに感染を経験する。多くの感染者は軽症だが、高熱を引き起こすこともある。
残りの2種類のウイルスは動物から感染する重症肺炎ウイルス2002年に発生した「重症急性呼吸器症候群(SARS-CoV)」と2012年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS-CoV)」です。
コロナウイルス7種類のうち、風邪に分類されるものが4種類
重症肺炎ウイルスとして3種類
・SARS(サーズ)
2002年に中国広東省で発生し、2003年12月時点のWHOの報告によると疑い例を含むSARS患者は8,069人、うち775人が重症の肺炎で死亡した(致命率9.6%)、死亡した人の多くは高齢者や、心臓病、糖尿病等の基礎疾患を前もって患っていた人であった。子どもには殆ど感染せず、感染した例では軽症の呼吸器症状を示すのみであった。
・MERS(マーズ)
2012年にサウジアラビアで発見された。これまでに27カ国で2,494人の感染者がWHOへ報告され(2019年11月30日時点)、そのうち858人が死亡した(致命率34.4%)。大規模な疫学調査により、一般のサウジアラビア人の0.15%がMERSに対する抗体を保有していることが明らかになったことから、検査の俎上に載らない何万人もの感染者が存在していることが推察される。その大多数はウイルスに感染しても軽い呼吸器症状あるいは不顕性感染で済んでおり、高齢者や基礎疾患をもつ人に感染した場合にのみ重症化すると考えられる。重症化した症例の多くが基礎疾患(糖尿病、慢性の心、肺、腎疾患など)を前もって患っていたことが解っている。15歳以下の感染者は全体の2%程度であるが、その多くは不顕性感染か軽症である。
そして今回の新型コロナウイルスです。
■新型コロナウイルスとは
新型コロナウイルス感染症の正式名称は「COVID-19」(コーヴィッド19)*以降必要に応じてCOVID-19と表記
ウイルス名はSARSに似ていることから「SARS-CoV-2」と名付けられている。
現状では厚生労働省は無症状病原体保持者(症状はないがPCR検査が陽性だったもの)からの感染の可能性は低いとの見解を示しています。
なお感染経路は飛沫感染と接触感染の2通りが考えられています。
世界保健機関(以降WHOと表記)の見解
ほとんどの人(約80%)は、特別な治療を必要とせずに病気から回復しますが高齢者、および高血圧、心臓病、糖尿病などの根本的な医学的問題を抱えている人は、深刻な病気を発症する可能性が高くなります。
高齢者や高血圧、糖尿病などの医学的問題を抱えている方は重症化しやすいため気を付けたほうがよさそうです。
イタリア保健当局によると、同国の死者の平均年齢は81歳で、大半が持病を患っていました。
[ 中国における感染者約5万6千人の調査報告書(WHOと中国政府の調査)によると、基礎疾患がない人の致命率が1.4%だったのに対し、心血管疾患の人は13.2%、糖尿病は9.2%、慢性呼吸器疾患は8.0%など、持病がある人の致命率は相対的に高かった。
また80歳以上の感染者の致命率が21.9%と年齢とともに重症化のリスクが高くなる傾向があることがわかりました。 ]
・現状
[ AFPがまとめた統計によると、日本時間14日午前2時現在での世界の新型コロナウイルス感染者数は124の国・地域で14万720人に達し、うち5347人が死亡しました。致命率は約3.8%です。 ]
世界全体の致命率は高めですが検査体制の構築が遅れた影響だと思われます。
実際は1%前後ではないでしょうか。
[ 日本国内での感染判明者数2020年3月13日時点(チャーター便の帰国者やクルーズ船の乗客乗員を除く)
感染者675人 死者19人(致命率2.8%) ]

ちなみに例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人です。
また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人(致命率0.1%)と推計されています。
・国のCOVID-19への対策

安倍晋三首相は2月27日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、全国の小中学校と高校、特別支援学校に臨時休校を要請する考えを表明しました。3月2日から春休みの期間で実施を求めていたが、文部科学省は4日時点で休校している市区町村立小学校が全体の98.8%、市区町村立中学校と都道府県立高校がそれぞれ99.0%に上るとする調査結果を発表しました。国立小中高校は100%が休校。
首相の発言
「子どもたちの健康、安全を第一に考え、多くの子どもたちや教員が日常的に長時間集まることによる感染リスクにあらかじめ備える」と述べました。
休校措置が取られているのは日本だけではなく、世界でも日本を含め15の国と地域に上り約3億人の子供や若者が学校に通えない状況となっており、これに関してユネスコは教育の機会が奪われるだけでなく給食を頼りにする子供が食べられなくなったりといったリスクが高まるとしています。
さらに子供の面倒を見るために仕事を休まなければならなくなったりといった影響が各方面から出てくることが懸念されています。保育施設、病院などでは子供は休みだけれど自分は出勤しなければならず板挟みになっている現状もあるようです。
これまでに国内で集団感染が起きているのは屋形船やスポーツジムなどで、学校施設で発生した事例は報告されていません。にもかかわらず安倍首相が休校措置をとったのはなぜでしょうか。
政府の専門家会議は、若者は感染しても症状が軽い人が多く、感染に気づかないまま、重症化しやすい高齢者らに感染させている可能性があるとの見解を示しました。
なので感染拡大の可能性を減らし流行のスピードとピークを低くして感染者数を減らしたかったのではないでしょうか。
ただし若者が感染を拡大させているというエビデンス(科学的根拠)はないのですが。
[ ※3月12日時点で20歳未満の感染者数は年齢不明を除き12人のようです。全体の感染者数と比較すると約2.1%とかなり低い感染者数となっています。 ]
[ 中国の新型コロナウイルス感染者約5万6千人をWHOと中国政府が調査した報告書によると19歳未満の感染者数はわずか2.4%でうち重症化は2.7%でした。
これは感染者数1万人あたり19歳未満の感染者数は240人でそのうち6人が重症化するということです。 ]
致命率は1%前後と高くはないが季節性インフルエンザの0.1%と比べると約10倍であり感染力もインフルエンザよりは高くはないものの、感染者数が増えれば死者数は増えてしまう。
実際に致命率0.1%のインフルエンザでも日本で毎年約1万人の人が亡くなっています。(直接及び間接的に)
反対に、猛威を振るったSARSは致命率約10%だが世界で感染者数約8千人、死者数約800人でした。
致命率がいくら高くても感染者数を少なくできれば死者数は相対的に減らせます。
首相のとった休校措置は批判もされていますが、少しでも感染者数を減らして死者の数を減らしたいという思いからでしょう。
・私たちにできること
コロナウイルスは熱(70度以上で一定時間)及びアルコール(70%以上、市販の手指消毒用アルコールはこれにあたります)に弱いことがわかっています。
◦ 一番の対策は手洗いをすること!
◦ 十分な睡眠をとること!
◦ 密集する施設での長時間滞在は避ける。
この3つの対策で充分です。
皆さんが気にしているマスク騒動ですが、はっきり言ってマスクを付けても新型コロナウイルスの予防にはなりません。
そもそもマスクを着けるのは人に移さない(咳エチケットの)ために着けるものです。
あとは菌やウイルスを移される可能性の高い人(看病をする人やお医者さんなど)や密集した屋内の施設に長時間いる人が着けるとそれなりの効果があります。それ以外の方が着けても予防効果はほとんどありません。* WHOや厚生労働省も同じ見解です。
新型コロナウイルスは空気感染はしないので感染者に目の前で咳をされたり、ウイルスの着いた手で目や口、鼻などの粘膜を触らなければ簡単には感染しません。
大事なのは手洗いです

今回の新型コロナウイルスに限りません。ただ手を洗うだけで菌やウイルスからの感染の可能性を大幅に下げることができます。仕上げにアルコールで消毒すると私たちができる対策としては充分です。
そして睡眠をしっかりとること。
身体が疲れ果てている場合、免疫力が下がり重症化のリスクが上がります。
もう一度言いますが、手洗いと充分な睡眠(自分が元気に1日を活動する事のできる時間)で対策としては充分でしょう。
心配な方は密集する施設には長時間滞在しない、過度な運動(免疫力が下がる)をしない。
これ以上の対策、心配は過剰でありストレスとなり身体を害する結果になりかねません。

・これから
[ WHOのテドロス事務総長は11日、世界で感染が広がる新型コロナウイルスについて「パンデミック(世界的な大流行)とみなせる」と表明し、13日「今やヨーロッパが『パンデミック』の中心地になった」と述べました。
また「最も危険なのはウイルスではなく、デマや偏見だ」と言っているようにパンデミック宣言したからといって何かが変わるわけでもないため落ち着いて行動していくことが私たちには求められるでしょう。 ]
また、緊急事態対応を統括するライアン氏は新型コロナウイルスについて「インフルエンザのように夏になれば消滅すると考えるのは間違いだ。現時点ではそのように考える根拠は見つかっていない」と強調しています。
これから世界的に感染が今以上に拡大していくのかはわかりませんが、本当のところの情報を知れば過度に不安になる必要はないことがわかるのではないでしょうか。
昔から言われているように手洗いをして偏食をせずに充分な睡眠をすること。これがどんな病気予防にもなるのではないでしょうか。
<出典>
厚生労働省 新型コロナウイルスに関するQ&Aより
国立感染症研究所HPより
WHO 新型コロナウイルスに関するQ&Aより