お洒落な新世代コンパクトカーを標榜するマーチも三代目となるが、その可憐で愛らしいまでのキュートっぷりは相変わらず。というより、先進性と造形美の見事なまでの融合は、さらなる磨きをかけている。新開発されたエンジンはライバル車の多くが1300ccを採用する中、あえて(?)1200ccだがアドバンテージを微塵も感じさせないトルクフルなもの。一方、従来は1400ccであった上位モデル用のエンジンはティーダやノートにも用いられる1500ccにアップされ、さらなる軽快感を宿している。いずれのエンジンも過不足ないデキだが、特筆すべきは軽乗用車並とも評される取り回しの良さ。若い女性のみならず万人に愛される理由は、そうしたところにもあるのだろう。
 お洒落な新世代コンパクトカーを標榜するマーチも三代目となるが、その可憐で愛らしいまでのキュートっぷりは相変わらず。というより、先進性と造形美の見事なまでの融合は、さらなる磨きをかけている。新開発されたエンジンはライバル車の多くが1300ccを採用する中、あえて(?)1200ccだがアドバンテージを微塵も感じさせないトルクフルなもの。一方、従来は1400ccであった上位モデル用のエンジンはティーダやノートにも用いられる1500ccにアップされ、さらなる軽快感を宿している。いずれのエンジンも過不足ないデキだが、特筆すべきは軽乗用車並とも評される取り回しの良さ。若い女性のみならず万人に愛される理由は、そうしたところにもあるのだろう。
 マーチやキューブのような、言わばデザイン訴求力の高さが際立つ日産車の中にあって、比較的オーソドックスな路線を切り開くのがノートだろう。実際、インテリアも含めて上質なしっとり感を印象付ける。走りもそうした印象を裏切らず、クラス最長となるホイールベースが安定した乗り心地を生み出す。それでいて重さを感じさせず、高い次元でバランスされた操安性も魅力となっている。また使い勝手という面での配慮も抜かりなく、特徴的なのはリッド付きのラゲッジスペース。これは簡単に言うとトランク内がリッド(蓋)によって二層構造になっており、蓋を外すことで背の高い荷物も収納できるようになっている。