今回は去年のクレーでのマドリードの決勝戦以来で、その時は錦織が圧倒的に勝っていて、後2ゲーム取れば初めてナダルからの勝利とマスターズ1000のタイトルをものにするところだった。
しかし、腰の怪我で途中棄権となり誠に残念な幕切れとなった。正直、クレーの王者ナダルが錦織のパワーストロークの前にはなすすべがなく一方的な内容で、一体何が起きているかわからないような信じられない展開だった。それから1年がたち、8回目の対戦で初めてナダルから勝つチャンスとなった。
果たして、今回は錦織得意のハードコートで、昨年の対ナダルの闘いが再現されたかのような錦織の完全勝利となった!
ファーストセットでは錦織が得意の強烈なリターンで、ストロークの主導権を握るとナダルがようやく返した球をフォアハンドのバズーカ砲でコースを打ち込んで行くと5球以内に錦織がポインとを取るパタンが多い。早くも3ゲーム目に錦織がナダルのサービスをブレイク成功。その後も自分のサーブは確実にキープして、ナダルのサーブをさらにブレイクした時点でファーストセットは錦織のものに決まった。
セカンドに入っても流れは変わらずに、やはり錦織が先に2ブレイクした時点で99%錦織の勝ちが決まってしまった。
その後、錦織の油断もありナダルに1ブレイクされるも最後は1ブレイクのリードを守り、サービスキープして勝利した。
これは錦織の想像した通りの試合展開だったと思う。試合観戦しているひとは誰が見ても錦織が負けることは想像出来ないくらい一方的な展開だった。
錦織は事前のインタビューではナダルにチャレンジすると控えめなコメントしていたが、内心では負ける気がしなかったに違いない。果たして思いとおりの展開でナダルからの初勝利し、次はマレー戦に勝てば決勝ではジョコビッチに当たる。
錦織はリターンは世界でも1、2位の破壊力がありブレイク力はあるので、問題はサービスキープ出来るかどうかだ。キープ出来るかどうかはなんといってもファーストサーブの確率と、ブレイクポイントを握られた時のファーストを入れられるかどうかにかかってくる。
今回のロジャースカップではその点は、サーブが好調で大事な場面でファーストが入っているので、これが維持できれば、優勝しても当然な勢いである。
そんなテニス選手は、つまり本当のビッグサーバーで且つストロークが得意な選手はかつて歴史上ひとりもいなかったのだが、もし仮に錦織がカルロビッチ(身長210cmのビッグサーバー)やイスナーのサービスがあれば、誰も錦織には勝てる相手はいなくなる。フェデラーやジョコビッチもビッグサーバーではあるが圧倒的なビッグサーブではない。
今回の錦織はナダルから3連続ノータッチサービスエースを取るなど、かなり状態が良いので、なんとかこれを武器にしてほしい。
錦織のマスターズ1000優勝を応援する!

