「すごい夢の話」
夜中の三時に目が覚めて、そっからまた眠って見た夢の話だ。
俺は工場が立ち並ぶ広い駅の線路の外れで、貨物列車みている何人もいる整備員の一人だった。
駅の外れで、血管の用に広がった線路があって10メートルも先には貨物列車を入れるドック左右に何個か立ち並んでいる。
白く熱い昼間の工場が立ち並ぶ広い駅には「ガタン・・・・・ゴトッ!ガタン・・・・・」という音だけ響いて、人の声も工場の機械音も
何も無い。
ただ、ぼんやりとした白昼の景色の中、蜃気楼の様に黒い何両かつなぎ合わされた貨物列車が俺の前をゆっくり動いている。
まるで玩具の黒い蛇が歩くのより遅いスピードで音だけ立てて揺れ動いているみたいに見える。
その後ろを歩く俺の真ん前に見える最後の車両は、黒いタンクローリーの様なタンク積んだ車両だった。
どうやらガソリンかなにかの引火物を載せているようだ。
俺はそのガソリン満載のタンクを載せた列車を後ろから眺めていた。
そして・・・・・
唐突にその列車からは液体が全開にした水道の蛇口みたいなところから噴出しだした・・・・・。
こぼれ出す液体は、みるみる内に地面を覆うように俺の足元にも広がりだす。
恐怖からか線路から「パチン!」と音がした気がした。
「引火する・・・・・」怯えと同時に俺はこう思った。
「現実なのか?嘘だろ!これって!」
考えると同時に逃げ出す俺。
気がつけば「死たくない!」と、それしかだけ思えない!
地面に気を使い、線路をまたいで上を見上げた俺にドックが見えた。
「逃げ場所だ・・・・・・」
ドックに向かう俺。
そして10メートル先の貨物列車を入れるドックの中には、ちょっと地面を掘った堤防があって、その堤防に走って飛び込むように逃げ込
むと、俺の左に一人、右に2人に同僚がいた。
息を切らしながら、聞き取れるか解らない呼吸音交じりの言葉が同僚と交わされる。
「たいしたことはないよ。何も起こらないよ。まんがいちのためさ」とその三人と俺はしゃべって安心したすぐ後に、ガソリン満載のタン
ク爆発した。
すごい音がしたみたいだ。
鼓膜が破れたのかもしれない。
なにがなんだかわからないぐらいの「何か」がおきた。
黒い渦がぐるぐるとまわっているのが見える俺は目をつむった。
そっと目を空けるて「こわかった~」と冗談話をしようとして右に2人の同僚をみる。
「マジか~」
なんて言っている2人の同僚。
ほっとする・・・・・
安堵感に満たされようとしている。
そして、左に一人の方をみたら、そいつは「契られた消しゴムみたいに」お腹から上がなくなっていた。
堤防を俺は飛び出した。
受け止める事が出来ない。
どうしたら良いかわからないから、とにかく逃げた。
「なにか」がそれからおきた。
それが何だったのかはわすれたが・・・・
そのドックはありえない事なのだが・・・・俺の実家のすぐそばの、「竹本プレス」だった。
そしては実家に俺直ぐ行った。
実家はあった。
昼の暖かい日差しが実家をさしていた。
時間にすれば昼の2時ぐらいだろう。
そこには誰もいなかった。
俺は勝手に家に上り込み誰もいない事を再認識する。
実際実家には俺が知るかぎりないものだが薄型テレビや何かが転がっていて、俺はテレビをゆっくり蹴って倒した。
誰の声もしない。それでわかった・・・・。
遺体はなかったが、「親父が死んだ」事を俺は知った。
ここまでは夢の話だ。
実際親父には何年か会っていない。
会いたいとも思わなかった。
こんな朝ははじめてだったが、お父ちゃんに「会いたい」と思った。
午前4時の話なのだ。
そして、この話の続きはあるだろうと感じる・・・・。
書ければ良いが・・・・
描けないかもしれない。
ただ「すごい夢だった」よ・・・・。