仕事、早く帰してもらいました。やる気はあったのですが、自然に涙が出て止まらなくなってしまって。

考えてみると、彼と知り合ったのは今働いている職場のアルバイト同士でした。同じ年齢でしたし、その仕事場では年齢的に上という事もあり、すぐ仲良くなりました。F1が好きな奴で、当時のウイリアムズホンダに乗っていた、ナイジェル・マンセルのファンでした。スクーターに乗る時のヘルメットもマンセルカラーにしていたのです。
押し出しの強い男で、ややえらそう、でも人望があつく、年下の面倒見が良い奴。ある意味、カリスマ性を持つ奴でした。僕とは正反対ともいえる性格だったのですが、そこは同じ歳。話が合うことも多く、また年下が多かった事もあり、よく二人で深夜のファミレスで話したり、ドライブに行きました。昨日は今季のF1最終戦だったのですが、結果は観れなかったんだと。なんかそれだけでも悲しいです。

人の生死はどこで決まるのだろう。その人には生まれて、生きている限りなにか使命があるはずだっていう人がいるが、それをいうなら、奴は死ぬべき人間じゃないと思う。奴の弟さんも若い時に過労で亡くなっている。その後母親を助けながら(父親も早くに亡くしている)働き、その後就職した自動車のディーラーでも入社3年めで日本の100人に入るトップセールスマンになり、その後転職。そこでも、全国的にハイセールスのファストフードの店舗の店長に同期でトップで抜擢。その後自分の夢の為、独立を目指し、昨年独立。自分の中古車店を開店。この不況のなか、黒字決済だって言ってました。小さい子供もいて、まさにこれからって時に突然死って・・・・

死ぬ順番があるのなら、そして変わってやれるなら僕が変わってあげたかった。どう考えてもおかしいよって。どう考えたって。神様ってもしいるのなら、なにか間違ってるって。そう思います。



とにかく、僕がどう言っても奴は帰ってこない。僕は本当の意味での親友を失ったのだ。今まで何かあっても、奴は話を聞いてくれた。そしていつも自信たっぷりの口調で僕に言葉をくれた。反面、奴になにかあったときは、めったに見せない弱った顔をみせてくれた。そんな奴がいなくなってしまった。

僕の周りからはどんどん人がいなくなっていく。なぜだろうって思う。孤独が、本当に大衆の中にある孤独が近づいている気がする。もともとその様な事は考えていたのだが、本当の意味でその考えが現実に近づいてきている気がする。

やっぱり奴は死んではいけなかったんです。本当、死ぬなら僕だったんですよ。なんで僕じゃなかったんだろうって。本当、僕じゃなきゃいけなかったのに・・・・・。


悲しさ、寂しさは尽きません。なにか前向きな事を書きたいのですが、今は無理です。すいません。