夏の大会にふさわしく暑かった。じりじりするほどの日差しの熱さがうれしかった。あくまで青い空を背景に雲が湧き、時折吹く風が心地よかった。市原緑はさながら我らがブロックの予選会場と言っていいほど近場の高校ばかりで、先生方も顔を見合わせて笑っている。選手権大会はどこか馬上槍試合の会場といったふうで楽しい。一発勝負のトーナメント、この日のためにサッカーが大好きで受験もどこ吹く風、最後まで残ったサッカー小僧がやって来る。不安と期待に、どの顔も皆神妙で、どこか晴れやかだ。3年生のお母さん方が4人、歩いて大きなクーラーボックスを抱えて応援に来てくれた。「暑いのはみんなおんなじだ~しっかりやれ~」の黄色い声も聞こえてきて楽しい。OBも4人、それから電車とバスを乗り継いできたOBもいた。講師の先生2人、野球部の3年生と女の子の5人。うれしいよねえ。帰りは車で来たOBを除いて狭いバスに補助席も皆使ってみんなで柏まで帰りました。これっていいね。学校離れて、こんな遠くへ来て、親も子も友だちも一緒にいるとなんかあったかいよね。で、勝ったからまた楽しかったのも事実です。相手校の生徒たちは電車とバスを乗り継いで遠く時間ぎりぎりに来たのだから、飯もしっかり喰ったのか、いつも練習試合をやってる生徒たちでもあるし、自分はそんなことばっかり気になって駄目です(中には小学校や中学校時代のみんなの友だちも結構いるんだよなあ)。それは準備の段階から試合は始まっているとはいえ、やるなら同じ条件でガチンコ勝負でしょう。最後まで「....高校,もう諦めてんのかよ~」と叫ぶ相手高のキーパーの声が印象的でした。だから、暑さも大変なものでしたから、最後の10分は外へ遠くへと蹴り飛ばすサッカーになってしまった本校ですが、もう少し気力でパスを繋いで彼に勝負を挑んで欲しかった。僕は彼らにありがとうを言いたい。いつもこころよく練習試合受けてくれてありがとう、お陰でうちのチームも成長することができました。選手権の朝はどの生徒もきっと同じ気持ちで家を出てきたのでしょう。彼らのお父さんお母さんも、昨日応援に来てくれた本校のお母さん方と同じ気持ちで、朝ごはん作ったり弁当を持たせてくれたに違いありません。26日には、もうひとつ試合のできる喜びを胸に、暑さに負けず最善を尽くしましょう。

OBの皆さん、波崎での合宿(8/8~11)に参加したいという希望がありましたら、僕のところまで連絡ください。28日くらいまでに教えてくれたら助かります。10日の午前中は学習院高等部、11日の午前中は大船高校との練習試合を組んでいます。