衆議院選挙投票日の東京の今朝、とても澄み切った良い天気だった。
何だかとても希望に満ちた感じで、近くにある中学校まで投票に行ったんだ。
この立候補者が何をするかではなく、政策、または「こんな社会になったらいいな。」という共感性だけで選んでみた。(とは言えども今週はずっとネットで政党、候補者を検索、吟味して頭を悩ませてましたよ。)
投票を済ませて、家路の途中で、ふと見上げた青空に大学生の頃の思い出がよみがえってきたんだ。
大学生の頃はお世辞にも真面目な学生とは言えず、ほとんど学校にも行かなかったんだけれども、12月というのはいよいよ試験も近いということで情報集めの為、唯一学校に顔を出してた時期でもあった。
適当に試験の情報を一通り集めては講義に出席するわけでもなく、大学時代唯一の友達と大講堂のある校舎の屋上へすぐにエスケイプしていた。
ぼくらの通っていた大学は向ケ丘遊園近くの山の上にある校舎だったので、こんな天気の良い日には屋上に行き、決まって温かい缶コーヒーとセブンスターで一服するんだ。
「おっ!あっちに新宿副都心が見えるぞ!」
「あっちには富士山!」
「天才POPスターって誰だと思う?おいらはELOか、XTC、あとはJelly Fish・・・」
「いや!デヴィット・ボウイだよ!」
「落合信彦の新刊読んだ?」
「あいつ、ジャーナリストのくせに毎月新刊出し過ぎだろw うそくせー!ww」
「村上春樹のノルウェーの森は?」
「貸して!」
「三国志のキャラクターは誰が好き?」
「そんなもん決まってる。関羽だよ!でも張飛もかわいいなw」
「老いて益々盛ん。」
「いやいや待たれい!それがしが先陣に!」
「兄者ぁぁぁー!」
「この罪、万死に値します。」
「缶コーヒーはポッカに限る。」
「夏の季節に吸う煙草より冬の寒い季節に吸う煙草の方が断然うまい!」とか・・・
大概がくだらない話で終始するけど、「卒業後、俺はミュージシャンになりたい!」って所信表明を友達に伝えたのもこの場所であった。
大学生の頃はバブル全盛期ってこともあり、何だか希望に満ち溢れていたように思う。
(とは言えども、ぼくは特にバブルの恩恵を受けたわけでもなく、引手数多の就職活動も全くしてませんが・・・)
この曲を聴くといつもあの頃の希望に満ち溢れていた日々を思い出す。
そういえば、あいつ元気かな・・・
纐纈 進
その大学の中で唯一の親友であり、ギターセッションの唯一のパートナー・・・
今度、電話してみよ。
最後に・・・
今回の選挙結果について、自分の考えはマイノリティなのだとつくづく思った。
もう決まってしまったものに文句も言うつもりもないし、それが民意なのだからしょうがない。
少なくとも自分の周りには同じ想い、主義の人たちが多いことが唯一の救いである。