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歯科医師の武末です
私の開業の話を聞きつけてみなさんに「おめでとう」と言っていただくのですが、どうも
この「おめでとう」という言葉がしっくりしません。自分もたしかに歯科に問わずご自身で
独立して開業された人には「おめでとうございます」と言ってました。
しかしいざ自分がその立場になったときに「めでたい」という気持ちになれないんですよね。
むしろ荒波に立ち向かっていくサーファーの気分です。（サーフィンした事ありませんが）
なので上手く波に乗り切ったあとに、「よかったね今のパフォーマンス、おめでと」と言われるのは
しっくりくるのですが、単に開業したというだけの部分でおめでとうと言ってもらう事が
なんだか照れくさいのと、別にまだ何もしてないし という想いを抱いてしまいます。
もちろん嬉しいしありがたいんですよ。
そして最近特に聞かれるのが「開業はいつ？花でも贈るよ」 というありがたいお言葉。
でも、ほんとお花は結構です。
昨日だけでも実家の両親含め、数人からのお花のお祝いを遠慮させていただきました。
もし本当にお声をかけてもらったすべての方がお花を贈って頂いたとしたら、狭い診療室や
待合室には入りきれないと思いますし、そもそもお気持ちだけでほんとうに十分。
お花を頂くのもいいですが、実際に飲みに誘って頂いたり、声をかけて頂いた方が百倍私は
嬉しいです。
頂いたお花を処分するときなどにもいつも複雑な想いになってしまう自分がいたりしますし。
これはおこがましいお願いかも知れません。せっかくの好意をむげにするような事なのだとしたら
お詫びします。でも何かしら気持ちを表現したいと思われるありがたい方にはワインを一本お願い
しています。（マグナムではなく普通の大きさが保存しやすいです）
できれば高いワインでなくていいので、長期熟成に耐えられる泡か白か赤。
そのワインに頂いた方の名前を書いたタグをつけて、しばらくセラーで寝かしておきたいと思います。
そして仕事をやっていく中、いろんなタイミングで、その方の事を思い出しつつ、初心に戻るように
お祝いでプレゼントしてもらったワインを頂きたいと考えています。
１０年、２０年後でもいいと思います。
私がワインを好きなのはこういう楽しみが出来るところも理由の１つです。単なる飲んべえでは
ないんですよ。
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