こんにちは!

 

西尾で読書会。の宮子京(みやこ けい)です。

 

 

 

今の時期は、一段と冷え込んだ日が始まり、休日はお布団の交換などで家事全般が忙しくなりますね。

 

そんな時に、必要となる要素は、一つには「夫婦の連係プレー」だと思います。

 

さて、「夫婦の連係プレー」というと、子育てと家事全般という家庭内のあらゆるシーンで必要になります。

 

 

 

今回ご紹介する一冊は、

 

宮尾益知『心のお医者さんに聞いてみよう アスペルガータイプの夫と生きていく方法がわかる本』大和出版、2019年

 

です。

 

この本は、夫のアスペルガー的な行動の数々に翻弄される奥さん方に向けた本です。

 

そして、アスペルガー症候群を全開で生きている私にとっての長年の疑問に対して一つの活路が見つかりました。

 

どういう疑問なのかというと、人間関係について

 

「友人関係よりもさらに高度な恋愛関係や夫婦関係をどうやって構築していくか?」

 

ということでした。

 

 

次のような疑問に言い換えることも出来ます。

 

私は将来的に妻と「夫婦の連係プレー」が出来るのだろうか?

 

ということを考えたときに、「どのような点に気をつければよいのか」を、

 

何も知らないよりは関連したあらゆる知識を事前に仕入れておきたいと思いました。

 

というのも、私のようなアスペルガー症候群のある方との夫婦関係を構築するには、いくつかのハードルがあるようです。

 

その一つが「カサンドラ症候群」という名前の人間関係の問題です。

 

たぶん、「何、それ?」というような感想を抱く方が多いかと思います。

 

 

 

このカサンドラ症候群とは、神話の世界での話に由来するそうです。

 

神からの寵愛を受けて未来を予言する能力を得たものの、

 

その能力ゆえに自分の将来像が見えてしまったがゆえに、神の不興を買い、

 

「予言を当てることができても、その内容を誰も信じない」

 

という呪いを最終的にかけられてしまった女性の話に基づいて命名されました。

 

 

 

「私は、今、困っているんです…!!」

 

と、どれだけ周囲の人々に伝えても、

 

「それは、あなたのほうが悪いのではないか?」

 

と決まり切って言われ続けたら、皆様はどう思うでしょうか?

 

何が何だかさっぱり訳が分からなくなってくるし、

 

自分が言い募っていることが虚しくて悲しくなってくるし、

 

なんだかあらぬ誤解を受けているような気持ちもするし、

 

最終的には生きていたくなくなってしまうかもしれません。

 

 

 

私は、この「カサンドラ症候群」というキーワードについては数年前から注目しています。

 

 

 

 

アスペルガー症候群を抱えた夫は、仕事では成功していても、

 

出来ないこともたくさんある。

 

苦手なこともたくさんある。

 

妻のことは好きだけど、どう接したらいいのかわからない。

 

という方が多いのかもしれません。

 

どこで気持ちがすれ違っているのか分からない夫婦の方々に向けて、

 

この本の中では、カサンドラ症候群を夫婦で乗り越える方法についてのいくつかの方法が紹介されています。

 

 

 

最後になりましたが、私自身、この本を読んでみて非常にいい学習が出来ました。

 

定型発達の男性にとっては、人の気持ちを慮ることは比較的容易かもしれません。

 

私は、今まで「空気が読めない」からこそ出来たことがたくさんあります。

 

もちろん、その分いろいろな大切なもの(健康、人間関係など)を失ってきました。

 

そこで最終的に至った結論が、

 

発達障害が有ろうとなかろうと、「晩年に妻に嬉し泣きをしてもらえるような生き方」を目指すと、今の自分が向き合うべき課題が一つ一つ見えてくるように思いました。

 

 

今の私の課題は、健康第一で日々を過ごしていくことです。

 

そう遠くない将来に、発達障害のある方と定型発達の方が一緒に生きていきやすい世の中が実現しますように。

 

私自身、驚異的な進歩は出来ないけれども、漸進的な進歩を重ねていきたいと思います。

 

 

 

今日も最後まで記事をお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

 

それでは、また次回!