こんばんは!

 

西尾で読書会。の宮子京(みやこ けい)です!

 

年が明けてから早くも三か月が過ぎてしまいました。

 

一年間のうちの第一コーナーを曲がる三月は、進学、就職、転勤などなど人生の中の大イベントが目白押しです。

 

 

これらの人生の大イベントは、上手くいくときと上手くいかないときの結果がはっきりとするので、気持ちが張り詰めていて、とても疲れちゃいますよね。

 

 

 

 

今回ご紹介する一冊は、「あー、なんか気持ちが疲れちゃった!」と、今抱えているすべての案件を投げ出したい衝動に駆られている人におススメな一冊です!

 

 

 

 

今回ご紹介する一冊は、

 

大島信頼『自己肯定感が低い自分と上手に付き合う処方箋』ナツメ社、2019年

 

です。

 

 

 

この本を選んだのには、ちょっとした理由が有ります。

 

私は、多感な10代の頃から学生だった20代を通して、正直な話あまり自分のことが好きになれませんでした。そして、常に第一志望から逃げ続けるというナゾ行動をひたすら続けていました。

 

高校を受験するにあたって、当時通いたいと強くおもっていた高校をわざわざ第二志望に格下げしたり、第一希望の大学の志望学科に晴れて合格したのに蹴って、同時に合格したほうの大学に通いました。

 

発達障害の特性で学業の一部分で大変な思いをしたという点でも辛かったですが、このような人生の選択肢の選び方をしているので、当時は気持ちの上で学校生活にまったく意味が見いだせない時期が多くありました。したがって、高校は最終的に中退しましたし、大学前半は無気力さに気持ちを支配されていて単位を取るために何となく通っているという状態でした。

 

 

 

 

第一志望を選び続けて最終的に失敗したら、それは全く後悔の残らない失敗になります。仮に、この時から常に第一志望だけを常に自信をもって選び続けていたら、今の私はどんな風な人生を送っていたのかと思うと、とても悔しいです。

 

 

今でこそ、そういう自分の過去の歩み方を含めて自分だという「自己一致」が進んできています。この「自己一致」とは、「純粋性」とも呼ばれ、臨床心理の場で活躍する考え方なのですが、「自分自身が認識する自分である自己概念と、本来の自分の体験である経験が一致している状態」と説明されます。

 

この自己一致が、進んできてだんだんと気持ちが楽になってきているのですが、「なぜ私は、土壇場になると第一志望の選択肢から逃げたくなるのだろうか?」ということがだんだん不思議に思えてくるようになりました。そういった自分の心の動きをつぶさに観察して調べていくうちに、「自己肯定感」というキーワードに到達しました。

 

 

自己肯定感は非常に大雑把に言い切ると、「上手くいくときも、上手くいかないときもあるけど、意外に自分っていいよね♪」と内発的に思えることです。

 

 

 

今、私は自分の過去を振り返ってみて、掛け値なしで自分を好きになれなかった自分も含めて自分のことを好きになれるようになりました。もう少し治療が進むとまた新たな心の景色が見えてくるようになると思うので、またその時はこのブログで紹介させていただきます。

 

今うっすらと思えているのは、「第一志望の選択肢に進めたら素晴らしいけど、自分にはふさわしくないほどの素晴らしさ」という気持ちが当時強かったんだと思います。あまりに輝かしく見えるから眩しすぎて目を開けていられない、遠すぎて手が届かない感じがしたのだと思います。

 

ちなみに今は、中退した高校のことも、卒業した大学のことも心の底から好きなので、本当の意味で今まで自分が生きてきた道筋を愛する気持ちをもって辿ることが出来るようになりました。

 

 

以上のことを踏まえてご説明すると、自己肯定感がいかに大切なことかお分かりいただけるのではないかと思います。

 

私もこれから先に、「この人と一生添い遂げたい」と思えるほど素晴らしい女性と知り合うチャンスがあると思います。その時には、お互いの存在がお互いにとっての第一志望の存在であるように、今からしっかりとした自己肯定感を育んでおきたいと思います。

 

今回ご紹介させていただいた本は、自己肯定感を上げるワークがいくつか収録されているので、ワークを楽しみながらくるくると何回も読み込んでみる価値のある一冊です。

 

最後になりましたが、自己肯定感をしっかり育んでおけば、ちょっとやそっとの失敗で自分を卑下するようなつらい気持ちを多く抱え込まずに済むと思います。

 

 

 

「掛け値なしで、私も、あなたも尊い存在です。」

 

 

 

言語化された部分、言語化されていない部分を含めて、そういったあたたかなコミュニケーションが積み重ねられていく社会を望みます。

 

 

それでは、また次回!