こんにちは!
西尾で読書会。の宮子京(みやこ けい)です。
今回ご紹介する本は、
鴨頭嘉人『自己肯定力』サンクチュアリ出版、2019年
鴨頭嘉人『自己肯定力2』サンクチュアリ出版、2019年
です。この本のシリーズは、なじみの本屋さんで発見しました!
さて、最近の本のトレンドとしては、「自己肯定感」を向上させる方法論の本が巷にあふれています。
自己肯定感を育む方法を方法論として理解しても、最終的には自分が変化する必要が有ります。
当たり前といえば当たり前のことなのですが、ここが意外と盲点なのです。
「自ら選んで変えられる生き方の部分は、自ら変えていこう」という強烈な動機が必要です。
したがって、今回この本をオススメするにあたり、最も重視したのは、
「私も負けていられない!」
という強烈な動機が必要だという結論に至ったからです。
「こうすればいいのではないか?」
「このようにしましょう!」
という、
「教える著者⇔教わる読者」という形式の本と比べると、この本は少し毛色が違っています。
何と!
この作品を書いた鴨頭嘉人さん自身が、「我が子から教わったこと」と、「自らの講師業を通して日々学んでいること」をリンクさせて書いているところが凄まじく面白いです。
この二冊は、自己肯定感の本としては特に面白すぎたので、私は、時が過ぎるのも忘れるような勢いで読み終えました。
子どもは、皆、超人的な天才です。
大人になったら口にできないような本質的な部分にザックリと切り込んできます。
この二冊の本は、まさにそういった部分で発見の連続です。
私達自身もかつては持っていたであろう、超人的に天才的な部分を再び呼び起こしてくれます。
ここで、私が今回の記事の冒頭で書いた内容に繋がってきます。
たとえば、私自身のケースでいうならば、
「教える著者⇔教わる読者」という単純な関係性を構築する本から学ぶと、「自己肯定感に関しては方法論の理解にとどまる」
ということが分かりました。
この二冊の本の場合は、著者の鴨頭さんが私たち読者と同じ「子供たちの言動から発見をする立場」という目線に立ちつつ少しずつ導いてくれる、という形式を採っているので、読んでみてとても斬新でした。
私達大人もかつては子ども時代を過ごしてきています。
きっと、当時付き合いのあった大人たちから「あの子は天才だ!」と思われたこともあったはずです。
「自己肯定感」を謳う本はたくさん有りますが、私は、「自己肯定感」に対する子どもたちの発想の天才さに切り込んだ本を初めて読みました。
私たちは、大人になるにつれて、長く生きた分の経験値は高まりますが、発想にどうしても何らかのバイアスがかかるようになります。
バイアスを外した自由な目線で物事を捉えられることの貴重さにも気が付くことが出来ました。
だからこそ、
「私も負けていられない!」
と強く発奮する必要が有ると思います。
大人になった今、子どもたちの見習える部分を積極的に学び取っていくという積極的な姿勢が最も大切だと思います。
ぜひとも、ご一読ください!
それでは、また次回!