おはようございます!

西尾で読書会。の宮子京(みやこ けい)です。

今朝は気持ちのいい涼しさで、お布団の上で横になっている時間が恋しかったです(笑)

 

さて、今日のおススメの一冊は、

 

加藤諦三『対象喪失の乗りこえ方 別れ、失恋、挫折の悲しみを引きずらないために』大和書房、2014年

 

をご紹介いたします。

 

インターネットの心理学用語集サイコタムによれば、この「対象喪失」とは、

 

対象喪失とは、自分にとって大切なものを失うことです。 ここで言う対象とは、強い情緒的な結びつき、すなわち愛着を感じる存在のことを言います。 対象は近親者や友人など実在する人物や、幻想の中の人物など実際には合うことができない存在のこともありますし、人ではなく長年勤めた会社や、自分の健康が対象となる場合もあります。

 

と説明されています。

 

加藤諦三氏は、「失恋」、「近親者の死」、「結婚の失敗」などのような人生の分岐点となり得る出来事を具体例として挙げておられます。

 

私自身、ここ数年だけでも、健康を損なったり、愛猫の死、近親者の離婚、自らの失恋など、涙も枯れるほど苦しい思いをいくつか経験しました。

 

この本は、そういった対象喪失に直面した時に、私たちが自らの心の傷と向き合い「対象喪失」を乗り越える方法の知恵にあふれています。

 

冒頭部分で高らかに宣言されている一文が、日々悩める私たちに大いに勇気を授けてくれます。

 

 

 

人は対象喪失の悲哀の過程を完遂することで成長する。(3頁より引用)」

 

 

 

つまり、この一文の言わんとするところは、「悲しさやツラさを伴う一つ一つの出来事から学んだことを、次回に活かせるように知恵に昇華させることが必要」という内容だと考えられます。

 

対象喪失が有っても、安全に、的確に対処すれば、人間的な成長がもたらされるということです。

 

 

この一冊の中で、加藤諦三氏は、

 

「心理的な面での過去をきれいに清算し、未来を向いて生きていくことの大切さ」

 

を説いておられます。私も生身の人間の一人なので、悲しかったりツラい思いをしたときは、数日寝込んだことが有ります。

 

かつての、精神的にひ弱だった私に、多種多様な知恵を授けてくれた本や人々にありがとうを伝えたいです。

 

 

 

この記事のまとめになりますが、

 

心も体も、今日より若い一日はありません。

 

過去も、今更変えることは出来ません。

 

だからこそ未来を変えていく必要が有ります。

 

私たちが出来る唯一の努力は「今、ここに在る自分」がベストを尽くしていくことだけです。

 

どうしても一人で心の傷に向き合うことに耐えられないときは、精神科医師や臨床心理士の力を借りましょう。

 

渦中の時は物凄く苦しいですが、悩みや苦しみをうまく乗り越えたときには、心の知能指数は上がります。

 

もしも、失恋、失職、別離などの精神的に耐え難い喪失感に苛まれている時は、この本を手に取ってみてください。

 

あなたのこれから先の生き方を変えてくれる一つの文章に出会える可能性が有ります。

 

 

 

 

 

それでは、また次回!