こんにちは!

西尾で読書会。の宮子京(みやこ けい)です。

 

皆さんは、ここ最近の読書生活をいかがお過ごしでしょうか?

最近の私は、来る10月に消費税が10パーセントに上がるのを前に、普段以上に頻回に書店巡りをしました。

今後もより良い本をご紹介できるように、図書館と書店を往復するような生活を送りたいと考えています。

 

さて、今回の記事でご紹介する一冊は、

 

 

 

池田貴将『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』、サンクチュアリ出版、2013年

 

 

 

です。

 

皆様がご存知のように、吉田松陰(1830-1859)は、江戸で佐久間象山に師事した長州藩士です。

 

一君万民論(一人の君主にのみ権威があり、君主を除く人々はみな平等であるという思想)を唱えました。

 

1854年にペリーが日本に再来した時、当時の幕政化では厳罰に処せられると知りながらも、下田で海外密航を企てた勇気ある人物です。

 

海外密航には失敗こそしましたが、幽閉中の身であったときに、長州の萩の郊外にあった松下村で叔父の玉木文之進(たまき ぶんのしん)から受け継いだ松下村塾において、高杉晋作などの尊攘討幕派の人材を育てたことでも知られています。

 

この本は、そんな情熱家であり、優れた勉強家でもあった吉田松陰の思想がコンパクトにまとめてある一冊です。

 

 

 

私は、この本の表紙に書かれている「時代のすべての異端児たちへ」という一文に惹かれて購入しました。

 

 

 

私達のような発達障害がいのある人達は、時としてすさまじいまでの情熱や才能を発揮します。

 

しかし、「何を言い遺したかったのか、何をこの世に残したかったのか」という真意が理解されるまでにかなりの長期間を要します。

 

それほどまでに、誤解を受けやすい身でもあります。発達障害ゆえに、

 

「誤解を受けやすく、しかし後年になって主義主張の正しさが世の中に認められる」という点では、

 

「時代のすべての異端児たちへ」

 

という言葉がしっくりくるような生き方をする可能性が高いとも言えるのではないでしょうか?

 

もちろん、そうではない順風満帆(に見える)人生を送られる発達障害の方もいらっしゃると思います。

 

私は、小さなものから大きなものに至るまで日々失敗の連続ですが、この本と出会えたことで、

 

「覚悟とは何か?」

 

ということが、少しわかったような気がします。

 

アメリカのシリコンバレーに家出をしようと企図して失敗した今年は、ある意味では笑撃的でした(笑)。

 

 

 

 

失敗を失敗で終わらせず、笑撃的な話に変換するのが私の人生の使命です。

 

 

 

 

 

この本は、吉田松陰のファンの方のみならず、失敗ばかりで心がへこみそうな方々にぜひとも読んでいただきたい一冊です。

 

それでは、また次回!