子供の頃
〝可愛いおばあちゃん〟になるのが夢だった。

20代の頃もそうだった。

たまに他人にも言っていた。

30代。

子育てで忙殺され
〝可愛いおばあちゃん〟の出番はなかった。

40代。

今まで経て来た年数を足せば
〝可愛いおばあちゃん〟の年齢に手が届くと気がついて
思わず手を引っ込めた。

視力は衰え、髪は少し色を失ってきた。

いらない脂肪は私に無許可で居座り、
勢力を拡大している。

もう
〝可愛いおばあちゃん〟は先の夢でも何でもなくて地続きだ。

〝可愛いおばあちゃん〟は果たして可愛いのか?
それは一体何なのか?
誰かから見てのものなのか…?

考えても分からない。

いや、考えた事などなかったのだ。


辛い事から心を飛ばすために
認めたくない現実を見ないで済むように
勝手に
今出せない自分を未来に託しただけだったのだ。


皆んなに愛される?

ノンノン

無理。


いつも笑顔?


ハァ?

違う。


手掛かりを見つけたのは最近のこと。

今、私の中の旬の人。

清川妙さん。


国文学を学んでいたのでお名前に記憶はありましたが、タイミングがズレ
手に取る機会はありませんでした。

最近読んだ方のブログに紹介されていてこんなに分かりやすくチャーミングな文章を書かれる方だったのだと知りました。
すぐにうちの本棚に仲間入りしました。


ブログのお友達でその名の通り
優しい文を書かれる小夜風さん、
教えてくださってありがとうございますおねがい