久しぶりに晴れの日曜日だから布団を干したいと、土日は部屋の掃除を欠かさない高校生の息子が言ってきた。
彼の部屋の窓は北と東にあり
東の窓から干すと南からの陽射しも受けられる。
重い布団を持ち運びしたくない私はいつもそこで済ませていた。
けれど、それを知ってか知らずか
息子は物干しまで運んでくるのが常だった。
「蜂の巣あるし、気いつけや」
彼は幼い頃公園で蜂に刺されている。
また、虫に刺されると大変派手に腫れる体質でもある。
黙っておく訳にもいかず一応伝える。
「何匹いるん?」
「女王さまと手下2匹」
「フーン、殺さへんの?」
「えーーっ。ハチは大事やん」
私の声を背に布団を持って物干しに消えた。
もし続けて「息子よりも?」と尋ねられたらどう答えただろうか。
「ホンマや〜。女王蜂と手下2匹、こっち見てたわ」
思考が固まる前に戻ってきた。
家事がひと段落した昼下がり
ふとスピリチュアル的には蜂ってどうなんだろうと気になりググってみた。
ネットサーフィンをする中で
心が落ち着く一文があった。
〝鯨には太古からの歴史の記憶があり
蜂には人類の未来の青写真がある〟