だから、明日も入るんだ。

そう言うと今度は、ビュンと水滴を垂らして仲間の方に入っていきました。

もしかしたらそれはたった一瞬の、風のそよぎのなせる技だったかもしれません。

けれど、ほーいさんは好奇心にまかせて違う方へがんばってみるのも時にはありかもしれない、そう思いながら持って来た小瓶を湖の中に浸けました。
コポン。
連らなった小ちゃな泡と入れ替わり
水が入っていきました。
コルクの栓をして傍に置き、再び両手で掬って飲みました。
あれ?
微かなツンツンが感じられません。

お母さんが淹れてくれたお茶を飲んだ時みたいに普通です。

小瓶を手にして、そう言えばさっきの石も此れくらいの大きさで、同じ様な重さだったと思いながら、来た道を戻って行きました。