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ミュージカル『えんとつ町のプペル 』のクラファン、1000万円突破!

 
2025年(8月9日〜8月30日)に上演が決定しているミュージカル『えんとつ町のプペル』(日本公演)に、普段、経済的な理由でエンターテイメントを受け取ることができない子供達2500名を無料招待すべく立ち上がったクラウドファンディングの支援総額が、昨日【1000万円】を突破しました。
 
こちらに関しては「お席に支援者様のお名前を掲載させていただきます」というリターン(返礼品)はありますが、それに関しては原価なんてあって無いようなもので、今回はほぼほぼ「純粋な支援のみ」で1000万円という大きなお金が集まっています。
 
厳密には【599名】の支援者様から【1070万4000円】のご支援を頂戴しております。
 
これは【1784名】の子供達(ときどき引率の大人)を招待できる計算です。
 
たくさんのご支援本当にありがとうございます。
 
そして、目標はまだまだ先なので、引き続き応援宜しくお願いします。
 
子供達へのチケットギフトはコチラから↓

 

 

 

「私には関係ないけど、私だったら、どうするかな?」の脳トレは絶対やった方がいい

 
さて。
 
今日は今回のクラウドファンディングの結果(まだ途中ですが)を基に、朝の頭の体操的に、思考実験をしてみたいと思います。
 
ちなみに、こういう時に「私には関係ないし」という人と、「私には関係ないけど、私だったら、どうするかな?」という人で分かれると思うのですが、僕は断然、後者です。
 
先日もBリーグさんの動画がYouTubeに上がりましたが、僕は何様のつもりか『ニシノコンサル』という名の怪しいコンサル業をやっておりまして、
 
(※コチラ↓)

 

 
コンサル中は勿論、クライアントさんのことを考えますが、コンサルが終わっても、「自分だったら、どうするかなぁ」と考えて考えて、いてもたってもいられなくなって、ついには現地に視察に行ったりします。
 
もうコンサルは終わっているのに(笑)。
 
たとえば、先日は佐渡島(さどがしま)でソーセージを作られている会社さんのコンサルをさせていただいたのですが、佐渡島って「まもなく『金山』が世界遺産登録されま〜す」みたいなところまで来ていて、ここの打ち手次第で、未来が大きく変わるからメチャクチャ面白いんです。
 
というわけで、「世界遺産登録手前の町って、実際どんな感じなんだろ? その時、どうたち振る舞うのが正解なんだろ?」が気になりすぎて、今度、仕事でも何でもないのに佐渡島に行くことに決めました。
 
多くの人は「私には関係ないし」と言うのですが、たった他人に憑依するだけで、普通に生きていれば出会うことがなかった問題に出会えるのですから、こんなの「脳トレ」として絶対にやった方がいいじゃないですか?
 
しかも、その「脳トレ」の結果は、今の自分には活かせなくても、3年後の自分に活かせる…ということが全然あるので、僕は他人の問題を自分事として一緒に考えるようにしています。
 
前置きが長くなりましたが、端的に言うと「始まるかもしれなかった可能性を、『私には関係ないし』という癖で潰さないで」といったところです。
 
 

寄贈者を巻き込むには題材選びがメチャクチャ大事

 
そんなこんなで、「ミュージカルのチケットギフトのクラウドファンディングに1000万円を超える支援が集まった」を、どう考えるか?
#思考実験です。
 
まず、「西野亮廣だから集まった」は外せないと思います。
 
これはもう、これまで10年以上かけて支援文化を作ってきたし、あとは昨日もお伝えしたとおり、世の経営者さんの信用も少しは獲得してきたので、「西野亮廣」という名前のアドバンテージは確実にあると思います。』ただ(ここからがオモロイところで)、じゃあ、仮に「舞台『テイラーバートン』に、2500人の子供達を無料招待したい」というクラウドファンディングを立ち上げたら、これだけの支援が集まるか? …というと、絶対に集まらない。
 
そこにはやっぱり「子供が楽しめるもの」という信用がないから。
 
西野亮廣だろうが、無理なもんは無理。
 
この時、新しく上がってくる「支援が集まる条件」は二つで…
 
一つ目は、「子供も楽しめる作品であること」、
 
二つ目は、「支援者が作品の内容を知っていること」。
 
そう考えると、「演劇やミュージカルに子供は観に来ないから」と決めてしまって、世に溢れる「大人しか楽しめないオリジナル作品(内容を誰も知らない作品)」は今回のような「2500人の子供達を無料招待したい」みたいなクラウドファンディング(支援)は絶対に成立しない。
 
これ、「どっちを取るか?」という話だと思うんです。
 
極端な話「お金を払える大人を取るか」それとも「お金を払えない子供をとって大人に支援してもらうか」という。
 
これが先日お話しした「利用者に売るか、寄贈者に売るか?」という話です。
 
そして「こと日本においては猛烈な高齢化によって、そもそも利用者が激減しているし、ここから増える見込みはないけど、このまま利用者に売り続けて大丈夫そ?」というのと、もう一点、「というわけで寄贈者に売ることにシフトしても、寄贈者に売るなら、その題材じゃ無理だよ」というのが今日の話。
 
結局、「寄贈者を巻き込むには題材選びがメチャクチャ大事」というか、「そこでほぼ勝負が決まる」という話で、こういう話を演劇屋さんにすると「なんなん?じゃあ、子供ウケするものしかやっちゃダメなの?」とヘソを曲げられることが少なくないのですが、その方がイメージされているのは「子供ウケ作品」じゃなくて、「子供だまし作品」なんです。
 
「子供ウケ」と「子供だまし」の違いに関しては、コロコロコミックさんが既に答えを出されていて、「これは面白いっ!絶対に子供だって面白いと思うはず!でもちょっと難しい(分かりづらい)かもだから、分かりやすくしよう!」と思って作られるコンテンツが【子供向け】で、「大人の自分はあんまり好みじゃないけど、たぶん子供はこういうのが好きなんだろう」と思って作られているコンテンツが【子供だまし】です。
 
で、この場合、【子供だまし】のミュージカルには絶対に支援が集まらない。
 
だって支援者が、その作品を「面白い」と思ってないから。
 
やっぱり、クリエイターもキャストも支援者も「面白い」と思えて、それでいて子供にリーチできる作品が今回のケース(寄贈者に売る)には当てはまって、一にも二にも「題材選び」です。
 
「人口減少」とか「高齢化」とか「物価が高くなっちゃって、可処分所得が無いっす」という問題を抱えている日本の演劇業界は、ビジネスモデルを見越した題材選びから始めないと、いよいよ立ち行かなくなってきていると思うのですが、多くの劇団が、そんなことを後回しにして「やりたいものをやる」という感じで題材を選んでしまっているように思います。
 
もちろん、「やりたいものをやる」で結構で、「やりたいもの」じゃないと意味がないと思うのですが、同時に持ち合わせておかなきゃいけないのは、「利用者に売るか、寄贈者にも売るか?」という観点で、スタート時にそこを握っておかないと色々と不都合が出てくると思われます。
 
舞台関係者を集めて、このへんのワークショップを一回ガッツリやってみたいですね。
 
気が向いたらやります。
 
 

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