『しるし書店』をサーフィンしていると、人気のある店と、そうでない店には「上手い・下手」があって、やはり、「こういう『しるし』を付けましたよ」という付加価値のプレゼンが明確な店は、出せば即完という状態になっている。
見せ方が大切なのは当然の話で、買い手からすると、古本を安くを買いたければBOOK・OFFで買った方がイイ。
BOOK・OFFはとっても便利だ。
『しるし書店』で売っているのは“店主の視点”で、「店主がこの本をどう読んで、この本のどこに心が動いたのか?」が商品になっている。
テレビのコメンテーターの仕事に近い。
極端な話、まったく面白くない本でも、「何が面白くなかったか」を店主が『しるし』で説明できていれば、買い手は現れるだろう。
すでに『読書屋』に向けて動き出している店主はんもいて、趣味の読書を生業として、読書で家族を養っていく未来は、僕らの時代で作ることができる。
受験に合格した大学生の『しるし』だらけの参考書も売れるし、変化球として、作家さんは(編集者さんに添削された)原稿を、かなり高い値段で売れると思う。編集者さんが売ってもいいんだけど。
個人的には、『革命のファンファーレ』の添削された原稿を、『革命のファンファーレ』の編集の袖山さんが売っちゃえばいいのに、と思っている。
本が完成するまでの過程には価値があるし、僕が出版社の社長なら、本ができるまでの過程は確実に販売する。
編集に費やした時間で副収入が得られることが分かれば、編集者に才能が集まるので。
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『レターポット』を開発する時に、結構勉強したんだけど、日本は法律上、なかなか「送金」のハードルが高く、クリエイター支援で「投げ銭」をしたくても、一筋縄ではいかない。
ようやく抜け道を見つけても、「翌年には法改正でアウト」となるケースも少なくないので、クリエイター支援は「送金」ではなく、「クリエイター個人が、自分の経験や信用が販売できる市場」を作ってしまった方がてっとり早い。
僕は日本人なので、どうしても日本贔屓になってしまう。
この国がクリエイターにとって最も生きやすい国になれば、ここから面白いことがたくさん生まれる。
海外に出ていった時に日本人ということで引け目を感じるのは絶対に嫌だし、この環境のまま次の世代にバトンは渡せない。
日本を世界一面白い国にする。
しばし、お待ちを。