どこでも漫遊記

どこでも漫遊記

福岡市にある旅行会社「旅の漫遊」の代表西山がつづる海外情報や日々の日記。あなたを非日常の世界へとお連れいたします。

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歩きはじめて4時間もたっているが、まだ八合目。

確実に疲労が子ども達の小さな体におそってきている。

ナタリーは山小屋に着くたびに横になって休み、きつそう。

横になるたびに少し眠りに入っている。

しかし、なぜかこんなになっても高山病と認めたがらない。

 

朝9:00、本八合目に到着。

子どもたちから笑顔が徐々に消える。

相当つらいだろう。気力で登っているのをヒシヒシと感じる。

いよいよ九合目を目指す。

八合目のなんと長かったこと・・・。

 

はるか遠くに頂上も見えている。

登山道のはしばしには登山客が高山病で嘔吐したあとがあちらこちらにある。

 

 

九合目でナタリーが登ってくるのを子供たちと一緒に待った。

待っている間も子どもたちは声も出さない。

ナタリーはかなり遅く合流した。途中で嘔吐したと・・・。

そしてようやく自分が高山病と認めた。

 

 

 

さあ、あとは頂上を目指すだけ。

N妹ちゃんはボロボロと泣きながら、一歩一歩足をすすめる。

N兄ちゃんはその後ろを体力をふりしぼって無言で歩く。

Wちゃんもいつもの笑みは消え、最後の力をふりしぼる。

きついと言いたいだろう。眠いといいたいだろう。

でも約束通りマイナスな言葉を言わずに黙々と最後の坂を登っている。

 

 

ゴールは見えてるけど、山頂には簡単には到着させてくれない。

前に進みさえしたら、いつかは着く、ゆっくりでいい頑張れ!

とにかく歩こう。

一歩一歩小さな歩幅が確実に山頂に近づいている。

 

そして、歩きはじめて、7時間40分。

小さな巨人たちは日本で一番高い山の頂上に立つことが出来た!

 

 

頂上からの景色なんて、ほぼ見ていない(笑)

ここに立つまで頑張った君たちの1年間の努力がこれからの君たちの宝物になるよ。

 

終わり