上岡龍太郎さんが亡くなった、というニュースが流れて来た。上岡さんと言えば、「鶴瓶・上岡パペポTV」だ。鶴瓶ちゃんと二人で台本・打合せなしのフリートークを繰り広げるこの番組は、深夜番組にもかかわらず、夜中に声を出して笑ったモノだった。


残念ながらDVDソフトなどは発売されていない。

当時は「カセットテープ」で音声のみ発売されていた。(画像はメルカリから拝借しました。同じの、買って持ってた!)

(不謹慎かもしれないが)今回のことをキッカケに、鶴瓶ちゃんあたりが言い出してくれて、読売テレビさん、ソフト化していただけないものだろうか。


鶴瓶ちゃんを鋭い滑舌のツッコミで巧みに操る上岡さんの「パワフルペア」(「パペポ」のネーミングの元となったキーワード)のフリートークは、その後「にけつッ!!」(千原ジュニアとケンドーコバヤシ)や「キラキラアフロ」(松嶋尚美と笑福亭鶴瓶)へと番組スタイルとして引き継がれて行った。上岡さんとはお仕事などしたことはなかったが、大阪梅田の「ダイヤモンドプラザ(丸ビル横の広場)」に空気で膨らむ巨大なテントで作った「パペポシアター」で番組収録やイベントが行われた時は、まだ大学生だったので、毎日バイクで観に行き、鶴瓶ちゃんに「憶えてるで〜」を言ってもらった。笑

上岡さんはどんな番組でも豊富な知識や言葉(日本語)へのこだわりを持った意見で臨み、「イカにもスミにも」などでも話を聞いているだけでも勉強になったものだった。タモリさんがNHKの「ブラタモリ」で周囲を驚かせる豊富な知識を披露しているように、タレントの持つ教養や知識が番組に強い梁のようなものになることを体現していた。

「探偵ナイトスクープ」では、冒頭の

「複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、さまざまな謎や疑問を徹底的に究明する、探偵!ナイトスクープ。私が局長の上岡龍太郎です」がキレが良すぎて、局長が西田敏行さんに変わって、モタモタの喋りに変わった回に、「やっぱり上岡さんじゃないと!」と思ったものだった。西田敏行さんファンの方、スミマセン。

その後独特の美学により、「芸能界引退」ということで番組や表舞台からは姿を消していたが、久しぶりに聞いた名前が訃報だなんて、あんまりだ。

上岡さんが今の「SDGs」や「ジェンダーレス」やら「安倍元首相や岸田首相へのテロ」などの世相について話していたら、どんなことを言っただろう?

「見てるアンタも同罪じゃ。」


糸井重里さんが下半身丸出しの二人のポスターに入れたコピーが、空から響く気がする。


ご冥福をお祈りします。

あんだけ笑わせてもらってありがとうございました。これからは「30秒ノリ」も思う存分できますね!