夕方、いつもの「歩行訓練(という名の散歩)」に出かけようとしたら、洗面所で大学生の娘が何やらやっている。
何してんの?と覗き込むと、
そこには一匹の犬のぬいぐるみが。
これは、2007年だったか、私が初めてラスベガスに出張で行った時にホテル「Paris」の土産物屋さんでふと手に取って、そのフワフワの毛並みの手触りが忘れられず、一旦宿泊していたホテル「Planet Hollywood」まで帰った後、もう一度そのお店まで戻って買って来たイヌのぬいぐるみだ。娘は当時、とても気に入ってくれて、「ラスベガスのお土産」だから「ラスちゃん」という名前を付けて、
ずっと可愛がって来てくれた。
もう大学も4回生になる娘が「犬のぬいぐるみ」を「犬かわいがり」していることをこんな、ブログで世間に知らしめてしまって良いのか、確認しているヒマはないから行って(言って)しまおう。
子どもへのお土産、というのも成長とともに難しくなって来る。ちっちゃな頃はぬいぐるみなり人形なり、何かおもちゃ的なモノでごまかせた。しかしもう少し大きくなってくるとそれでは物足りなくなり、Tシャツとか小物、雑貨、装飾品の類になって来る。ところがそれはそれで「好み」というモノが出て来るから、「何でも良い」という訳にはなくなって来る。
一番思い出深いのは、フィンランドのヘルシンキ空港で「トランジット(乗り継ぎ)」のためにできた数時間の空き時間に一旦出国し、国内線のターミナル内にある「ムーミン」の公式ショップに立ち寄った時のことだ。
「ムーミン」には特に思い入れのなかった娘(当時は中学生くらいだったと思う)に「何かないか?」と空港内のショップを順に見て回っていた。するととても鮮やかなキレイな赤いマフラーを見つけた。
「これが良い!」と一目惚れしたのだが、やはり身に着けるモノなので、念のため聞いておこう、と思い、持って行っていたレンタルの「モバイルwi-fi経由でiPhoneの「FaceTime」で日本の奥さんのiPhoneにテレビ電話をかけ、店員さんや他の客に不思議そうな目で見られる中、実況中継しながらその店内を歩き、さりげなくそのマフラーを見せ、娘本人も一目見て「それが良い」と言い、納得の上で買って帰った。彼女はそのマフラーを高校生になっても使い続けてくれた(今も!)。
帰宅すると、
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ラスちゃんはフワフワのキレイな毛並みになって迎えてくれた。

ただいま。