エアコンを取付時、室外機及び室内機とエアコン配管を接続します。
その時の銅管の先がフレア加工により接続が可能なります。
写真がフレアー加工された銅管です。接続出来るようにラッパのように先端を加工します。
左のフレア加工が正常な状態。 右のフレア加工が不備の状態です。
見た目には分かりにくいですが右のフレアの先端が若干薄くなり広がっています


フレアー

原因はフレア加工された配管を接続する時にモンキーのみで接続することにより締めすぎが原因でフレアがつぶれ薄くなりガスが少しずつ漏れていきます。大体が締めすぎです。
締めれば締めるほど安心と考えるのでしょうか?
ガスが漏れてもお客様には分かりにくい状態です。5年経過してガスが40%程度もれた状態でも 
お客様は冷えが悪くなりますが汚れのせいと勘違いします。エアコン本体もエラーを出しませんので余計に分かりません!

基本:エアコンの配管接続は必ずトルクレンチを使用し規定圧で取付します。
下記にトルクレンチの写真を添付します。各配管のサイズによりトルクレンチが変わります。工事担当者は全ての配管サイズのトルクレンチが必要になります。
工事の時にトルクレンチを使用しているかの確認が必要となります。

上側:各種サイズ別のエアコン用トルクレンチ  下側:通常のモンキー

トルクレンチ



分かりにくい時は工事担当者に”トルクレンチを使用していますか” と尋ねて下さい。
トルクレンチを持っていない工事担当者は何とかごまかすでしょが絶対に使用しなければ工事をストップさせる勇気を持ちましょう!! 必ずガス漏れが発生します!

*余談ですが中には 私はベテランだからモンキーでも大丈夫という方がいますがとんでもないことです。
私も15年の経験がありますが自分の力加減は信用出来ません。朝と夕方 体調の良いときと悪いときでは力が違います。

室外機の接続部分: この部分にフレア加工した配管接続します。

接続口

 追伸①
エアコンの取外し再取付時には必ず配管のフレア加工が必要になります。
理由は一度使用した配管を取り外すとそのままでは使用できません。


重要!
銅管のフレア部分が膠着(硬くなっている)為、必ず配管の先端をカットしフレア加工する事が当然の作業です。
そのまま使用すると必ずガス漏れが発生しますので注意して下さい。

追伸②
エアコン取外し時は必ず 配管の両再度2箇所 室外機の配管接続部分2箇所 室内機の配管接続部分の2箇所をごみがはいらないように対策が必要(テープ及びビニールでふさぐ) 上記の写真参考:室外機の接続部分


重要!
エアコン本体、配管等のごみが入るとキャピラリ(極端に細い配管)にごみが詰まりガスが循環しなくなります。当然冷えなくなります。水分は真空引き(真空ポンプで空気を抜く作業)で対応できますがごみだけは取れません!


*ごみは要注意です!真空引きでも取れません 部品交換で数万円かかります。