冬のモニターツアー
2011年12月18日~19日、「ふくしま満喫!モニターツアー」に参加したところ、30日に「モニターツアーご参加の御礼と写真の送付」案内状とともにツアー中密着取材していた讀賣新聞の掲載記事が届いた。ツアー担当者の「写真と新聞送りますよ」の素早い反応。新聞掲載日も12月20日と早い。
若い男性記者が夫にインタビューしていたので実名で載ったらマズイ、「仮名にして。内容は校正しましょうか」と囁いておいた。
「被災地日記①福島市飯坂町から 地元企画ツアー地道に」
記事は福島第一原発事故による風評被害に負けず、復興に向け奮闘する人々に視点がおかれている。ツアーを企画したNPO法人、ガイド役のメンバーの活動が主内容で、ツアーについてはあっさりとした描写だけ。
そこで記事を見ながら、ツアーを振り返ってみる。
12月18日12時福島駅集合。
昼食は<ひたち>で名物円盤餃子。円盤型に盛り付けられた餃子はエゴマ豚を使用。1人前10個。3人前の円盤餃子は見応え、食べ応え十分で美味しい。13人の中高年の参加者が分け合って完食。円盤型もエゴマ豚も初めて。エゴマ豚はシソ科のエゴマの種を餌に飼育した福島産の豚のこととか。
食後は飯坂温泉まち歩き1時間半。鯖湖湯の近くで手湯。豪農、豪商の<旧堀切邸>でも手湯。ここには足湯もあるが、ストッキング着用では脱ぎ着が面倒。最初から足湯に入れるとわかっていればソックス脱ぐだけにしてきたのに残念。まちを歩くだけと思っていたらの飯坂温泉源泉掛け流しの足湯は嬉しい誤算だった。
手を温めた後は安斎さと子料理教室へ。
紙上では「バスで近くの果樹園に移動し、リンゴジャムと米粉のクレープも作った。男性客もリンゴをむき、歓声が上がる。」とある。
新聞読者はなんでリンゴをむいただけで歓声を上げるの?と思ったかもしれない。男性客5人の内の一人が率先してパパーッとリンゴの皮を雑にむき始めたのがおかしかっただけなのに。
ここはカットして果樹園主であり国連食糧農業機関の模範農業者を日本人初受賞した安斎さと子さんの業績を紹介してほしかった。風評被害と闘う姿をも。
実名で登場したのは「ツアーの料理教室は初めてだけど、やってみると楽しいですね」と顔をほころばせた主婦。夫の声でなくてよかった。
2時間15分で何の料理が作れるのかな、と期待していたけれど、リンゴ1個を切って混ぜ、クレープ1個を焼いてジャムや生クリーム、フルーツを盛り付けて食べただけ。簡単すぎてがっかり。それでもクレープのレシピは役立っている、実は作ったことがなかったから。米粉もツアー後半に買い、自宅で作ること2回。
17時頃に飯坂温泉<ホテル聚楽>着。18時からの夕食はライブキッチン<花もも>でバイキング。
食べ過ぎてしまった。それでも餅撞きに参加して品切れ御免のつきたて餅をわけてもらってさらに満腹の巻。
12月19日8時50分ホテル発。
福島市中央卸売市場で花卉の競りを見学する。トルコキキョウの相場を知りたい、産地も。九州産は見かけたが<安芸の花 トルコキキョウ>が出回ってないのが残念。高知県産はユリとブルースターだけのようだ。
福島産の花卉が見当たらないのは福島第一原発事故による影響か。
飯館村の特産はトルコキキョウだという。農家の生産できないという苦痛、生産しても売れないという苦痛、その苦しみは想像を絶する。飯館村が再生する日は近いのか遠いのか。トルコキキョウを通して故郷を偲ぶとき、未だに故郷に帰れない村人の苦しみを思う。
2時間後には二本松に伝わる伝統上川﨑和紙の紙すきでハガキつくり体験。
40分間でハガキ1枚がやっと。兎と四葉のクローバーの型紙を入れて漉いてみた。厚い方がいいと言うので3回漉くところを6回。ぬれたまま持ち帰って鏡にはっておいたら3日後分厚いハガキができ上がった。模様はうっすら。透かさないとはっきり見えない。
昼食は二本松城<霞ヶ城>の目の前<レストランかすみ>にて幕の内弁当。どれが二本松産かと思う中身だったがコーヒー付き。旅程表には「市民・観光客に愛されるレストラン」の表示あり。愛される一番の理由はお城の真ん前という立地条件のようだ。桜、菊人形、紅葉まつりの頃はさぞかしにぎわうことだろう。
食後に1時間の散歩。
「歩いて楽しい城下町二本松を自由散歩」のはずが地元商店主さんのガイド付きで、寒い中たっぷりの案内資料を手に二本松市竹田・根崎地区を巡る。美しい景観、見所はたくさんだが時間が足りない。 お菓子屋が多く、<本家丹波屋>で大福餅を買う。伝統家具の民芸階段箪笥、食器棚とセットの折り畳み式テーブルなどは欲しいけど買えない。高村智恵子の生家も近いが訪ねる時間がない。
次は「知る人ぞ知る人気酒造 試飲と職人さんから話」。
人気のある酒屋さんかと思っていたら<人気酒造株式会社>のことで「吟醸しか造らない蔵 手づくりでしか造らない蔵」。<純米吟醸人気一スパークリング>が飲みやすい。
酔う程の試飲はできず、福島駅へ。16時30分着。
福島の着地型観光だけに地元出身者が多く、それぞれ帰途に。
東京からやって来た私たちは駅前の観光物産館<コラッセふくしま>に向かう。
とそこに讀賣新聞記者が待ち構えていた。ツアー担当者の若い二人も加わってのしばしの会話が先のオフレコ発言。
福島駅発着の1泊2日の旅は8,900円で密着取材とアンケート付き。
アンケートには辛口の採点をしてしまったが、実は辛すぎてしまったよう。
ほんとうは「ふくしま満喫!」「面白かった、安全だった」。
NPO法人の若い人たちが生き生きと活動している姿が嬉しかった。写真もありがとう。
心残りはツアー客であり密着ディレクターのインタビュー。
たった半日の観光後にビデオカメラを前に「福島の印象は?」ときかれ、「福島は穏やかな印象です」の後は、しどろもどろ。それこそオフレコに。