「涙が出なかった僕と、涙が止まらなかった妻」

 

昨日、3回目の妊娠検診に行きました。

前回の検診では、胎芽が見えず、先生に「3~4日経てば大きくなっている可能性があるから、また来てね」と言われていました。

 

そして迎えた再検査の日。

妻がエコーを終え、その写真を先生が確認しました。
先生はすごく遠回しに話すんです。

 

——全て察しました。

先生は「また来週確認できるかもしれないから、もう一度来てください」と言いましたが、
僕はどうしても先生の率直な意見を聞きたかった。

 

「僕たちに配慮しなくてもいい。先生の経験的にどうですか?」

そう尋ねると、先生は一瞬言葉を詰まらせた後、こう言いました。

 

「…かなり厳しいと思います。」

その瞬間、妻は涙があふれ出しました。

 

「もうしんどいから、すぐに流産手術をお願いしたい。」

先生にそう伝えながらも、妻は葛藤していました。
別の病院に行って再確認するべきか。
それとも、このまま手術を受けるべきか。

頭の中がぐちゃぐちゃになっていたのだと思います。

 

でも、僕は——
泣く妻とは対照的に、淡々と先生に「流産の原因を調べた方がいいのか」「手術の日程はどうなるのか」などを確認していました。

涙は出なかった。

 

もちろん悲しかった。

でも、それよりも「次にどうするか」しか頭になかった。

そんな僕を見て、きっと妻はこう思っただろう。

「冷たい人間だ」
「なんであなたは泣かないの?」
「本当に私と同じ気持ちなの?」

僕は、愛情がない人間に見えたかもしれない。

でも、本当にそうなのだろうか?
僕が泣かなかった理由は、ただ、妻を支えたかったからだ。
泣いてしまったら、何も決められなくなってしまうと思ったからだ。

でも、それは正解だったのだろうか。

 

「妻に一番近い僕が、どう寄り添うべきなのか」

結局、来週セカンドオピニオンを聞きに、別の病院へ行くことになりました。

そこでも、きっとつらい話を聞くことになると思います。

妻に一番近い僕が、妻に一番寄り添うにはどうしたらいいのだろう。

ただ励ますことが正解なのか、
一緒に悲しむことが正解なのか、
それとも、今まで通り冷静でいることが正解なのか。

——僕は、まだ答えが出せずにいます。