さて、前回は「水」をテーマにしながら、同じ財からでも得られる効用が状況によって変化することを学びました。
※前回の記事はこちら→https://ameblo.jp/nisankasaison/entry-12479873383.html
では、実際に効用が変化するのはどういう時なのでしょうか?
前々回から例として挙げている、ラーメンで考えてみましょう。
今、僕があなたの目の前に1杯のラーメンを差し出したとします。
あなたはこのラーメン1杯からどれくらいの効用を得られるでしょうか?円単位で考えてみてください。
これはつまり、このラーメン1杯にいくらまでなら払えるか、を考えているのと同じです。
そしてあなたは僕に、今思い浮かべた金額を支払って、ラーメン1杯を食べました。
効用と同額なので、得も損もしていませんね。
ここからが本題です。今食べたものと全く同じラーメンを、僕がもう1杯あなたに差し出したとします。
さて、あなたは2杯目のラーメンからどれくらいの効用を得られますか?(=いくらまで支払えますか?)
再度円単位で考えてみてください。
そしてあなたは僕に、今思い浮かべた金額を支払って、ラーメン1杯を食べました。
もういっちょ。今食べた2杯と全く同じラーメンを、僕がもう1杯あなたに差し出したとします。
(何度も同じ画像ですみません笑)
さて、あなたは3杯目のラーメンからどれくらいの効用を得られますか?(=いくらまで支払えますか?)
三度円単位で考えてみてください。
「いや、そんなに食えるか!」と思いますよね。すみません。
しかしこの感情はかなり重要なので、意識しておいてください!
さて、1杯目から3杯目までの効用を比較してみましょう。
多くの人は、1杯目より2杯目の方が、2杯目より3杯目の方が効用(=払ってもいい金額)が下がったのではないでしょうか?
それはなぜでしょう?
ここで大事になるのが、先ほどの「いや、そんなに食えるか!」です。
人間は皆、おなかいっぱいになります。
これは経済学における重要な性質です。
同じラーメンという財でも、何杯も食べると満腹感を覚え、効用は薄れていきます。
これは、どんなにラーメンが好きな人にも起こるものです。
またこの「おなかいっぱい」という感情は、単なる満腹感ではなく、新鮮さが失われる、飽きるという意味でも使います。
例えば、初めて見る絶景がとてもきれいで感動したという人でも、2回目、3回目と繰り返し見ると最初ほどの感動がない、とか。
「初めて食べた思い出の味」「初めて行った思い出の場所」というように、
人間は初めて体験することがらからかなり大きな効用を得られるようです。
そしてその効用は、何度も経験を重ねることによってだんだんと下がっていきます。
さて、経済学の重要な前提となっているこの性質は、実際に価格の設定にも使われています。
が、あまりだらだら長い記事だと「もうおなかいっぱい!」と言われるので今回はこの辺で。
次回は効用が小さくなっていく現象と価格設定の関係について見ていきましょう!



