ヘッドホンから流れる
大好きな歌手の曲たちを
エンドレスリピート
右手には無機質の
黒鉛の飛び出た機械
左手にも無機質な
お気に入りのマグカップ
中身は
甘めの珈琲
ちょっと前に淹れたはずが
もう冷めてる
ほんの少しだけ
私をこの世界から消して
私をこの時間軸に
関わらないものにして
そしたら
あの柔らかい毛布に
飛び込んで
少しだけ夢を見るんだ
見る夢は
ただただ単純なもの
皆が幸せそうなもの
欲を言うなら
あの2人が笑ってるもの
私は毛布にくるまって
眠りながらそれを見るんだ
でもそれは
どこぞの古典の
助動詞と同じだから
現実に戻るために
冷めた珈琲を
喉に流し込むんだ
私の大好きな
友だちにお別れをするように
あぁ
冷たい
ももよ
