今回は薬物が消化管内で金属イオンとキレートなどの錯体を形成してしまい、薬物の吸収量が変化してしまう可能性のあるものを紹介したいと思います。

一般的に薬剤の構造式の中に、水酸基やカルボキシル基など、金属と結合しやすい官能基を持っているもの、特に5員環、6員環などキレートを形成する薬剤は、金属との親和性が高いです。

 

1吸収促進

 

クエン酸製剤(ウラリットなど)とAl製剤(アルミゲル、マーロックス、アルサルミン、FK散など) →Al吸収促進 両剤の服用感覚を2時間以上あける

 

2吸収阻害

 

Al,Mg,Fe,Ca,Zn含有製剤と

 

ビスホスホネート系→水以外の飲食物は避けましょう

 

ミノマイシン(テトラサイクリン系)→服用間隔を2〜4時間以上あける

牛乳はAUCを24%低下させるのみで、同時に服用してもあまり問題はないようです。

脂溶性のため、食直後の服用が推奨されています。

 

 

チラーヂンS(甲状腺ホルモン剤)→Mg含有製剤は同時服用なし。

Fe,Zn製剤では2時間以上、Caでは4時間以上、Al製剤ではチラーヂンS服用後4時間以上時間をあけるよう指導しましょう。

 

キノロン系→キノロン系服用後2時間以上あけるようよう指導しましょう。

 

 

 

Fe、Zn、Cu含有製剤とセフジニル(セフゾン)→セフジニル投与後3時間以上あけるように指導しましょう。

 

 

 

チラーヂンSは意外と忘れらていたりします。酸化マグネシウムは問題ないので、鉄剤や制酸剤が一緒に出ているときは、注意しましょう。