採卵、終わりました。
今回は新しい先生が担当でした。
私の卵巣は子宮の影に隠れていて、どうやら採卵がとても難しかったようです。
何度も何度も、針を刺して、ぐりぐりとかき混ぜるように探されました。
痛い。でも、「痛い」と言っていいのかもわからず、
全身に力が入り、体がガチガチに強ばってしまいました。
もう、恐怖しかなかった。
手術後、ベッドに移った途端
ズキズキと痛みが襲ってきて、そして、
痛みもあるけど、それよりも、あの間ずっと耐えていた恐怖感が、一気に襲ってきたんです。
心の中で張りつめていたものが、プツンと切れて、
気づいたら、涙が止まりませんでした。
家に帰ると、お腹がどんどん張ってきて、なんだか呼吸もしづらい。
少し血も出ています。
「もう繰り返しは無理かもしれない」
心の中で、何度も何度もそう呟いてしまいます。
夫に話しても、うまく伝わらない。
返ってくるのは、軽い言葉。
それがまた悲しくて、涙が止まらなくなりました。
深い孤独感に飲み込まれそうになります。
あんなに痛い思いをして頑張ったのに、採れた卵は4個。
そこから胚盤胞になって、さらに正常胚になる可能性……
考えると不安でいっぱいです。
「頑張ったら報われる」
そう信じていたいけど、今はただ、つらい。
心も体も、もう限界…