今回も、子宮の裏側に卵巣がありました。
手術室で一度は「今回は難しいかもしれない」と言われた瞬間、
(この日のために頑張ってきたのに……これからも片側だけの採卵になるのかな……妊娠までの道のり、また長くなってしまうのかな……)
心の中でいろいろな思いが駆け巡り、胸がぎゅっと締めつけられました。

それでも先生もスタッフの方々も諦めず、卵巣の位置が少しでも動くのを待ちながら、何度も丁寧にトライしてくださいました。
結果として、5個の卵を採ることができました。
その瞬間、ただただありがたくて、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

そのうち4個を培養し、2個が胚盤胞まで育ってくれました。
これまでの道のりを思うと、「2」という数字の中に、どれほどの想いと奇跡が詰まっているのかと思わずにはいられません。

そして、初めての 5BA と 5BB。
これまでは 3BB の卵ばかりだったので、
ここまで育ってくれたことが本当に嬉しくて、胸が熱くなりました。

培養の過程を動画で見せてもらい、細胞がひとつ、またひとつと分裂していく様子を見つめながら、
小さな命の始まりを目の当たりにして、ただただ神秘的で、言葉にならない感動がありました。

今は、PGT-Aの結果を待つ日々です。
「待つ」という時間はやはり長く、時に心が揺れることもあります。
けれど、今回は少し違う気がしています。
これまでよりも、ほんの少しだけ希望を持って過ごせています。

どうか、どうか
この想いが叶いますように。