舞台『すべての犬は天国へ行く』
初日…3列目8番
千秋楽…16列目43番
仕事の休みをとって二日間観に行ってきましたヽ(・∀・)ノ
まず率直な感想として
面白かった!
もともと自分が舞台役者をやってたこともあり、観劇は大好きなんですけど、乃木坂メンバーが今までやっていたプリンシパルとは違って女優さんも交えた本格的な舞台
どうなることかと思ったら何で二度しか観れないんだぁヽ(≧Д≦)ノ
って、初日を観終わってすぐに感じたほどに面白かったです(>▽<)b
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殺し合いの果てに男が一人残らず死に絶えた西部の町の古びた居酒屋。
今や、来る客はいない。女達は途方に暮れて、ただ酒を飲む。
二階の売春宿は商売あがったり。
やがて、奇妙な町のバランスは女達をひとり、またひとりと蝕んでゆく・・・。
壊れた女たちの西部劇。
シリアス・コメディーの最高傑作の本格演劇に乃木坂46が挑む。
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※ネルケプランニングより抜粋
すでに公演された台本ということだったので(台本も公演の映像もある)先にそれを見てから行こうかとも考えたんですが、生駒ちゃんが何も見ないでまっさらな状態で観てほしいって言ってたのでそうしました(≧ω≦)
シリアスコメディーの名の通り、笑わせるところはとことん笑わせる、ダークな部分はとことんダークに、その狭間の演技や時間軸のズレた演技、舞台の上には乃木坂46のメンバーではなく、一人一人が女優として立ってたと思います
推し補正もあるかもしれませんが、生駒ちゃんが演じたメリィは本当に良かった!
柿丸美智恵さんが演じるエバの娘役ということで絡みは殆どエバとだったんですが、凄く勉強になったんじゃないかなぁ
あっ!相関図は別に記事をアップしたのでそれを踏まえてレポしていきます
すべての犬は天国へ行く×相関図×役柄
今回の舞台は6人の女優の皆さんの力があったからこその大成功
メンバーは稽古はもちろん本番でも勉強になることばっかりだったと思います!笑いが起こるシーンでは必ずといって良いほどに女優の皆さんが絶妙な間で台詞を言ってくれるんですよね
カトリーヌの台詞から舞台は始まり
冒頭でメリィとエバがアイアンビリーが暴れた酒場の片付けをするところではなつ生駒ちゃんの「ごめんください」が可愛すぎて(ノω\)
階段下の物置みたいなところからステファーニアの死体を出してからのエバとメリィのやりとりがなんとも言えず大好きでした
「お母さんは平和は好き?」
「嫌いな人なんていないよ」
それなのにあんな風な結末に…
舞台って観てる人によって捉え方とか色々代わると思うので、あくまでも個人的な見解になってしまいますが…
死んだことを認めたくないから死んでないフリをする
でも、そこには無理や矛盾が生じるし、そんな生活をしてたら気が狂うのも当たり前
残された(生きている)人間は幸せなんだろうか?
キキの台詞にもあるように「死んだほうが幸せなことだってある」っていうのもそうゆう部分にかかってると思うし、最終的に生き残る3人(あくまでも舞台上の登場人物)は幸せなんだろうか?
あんな狂ったバーでまだ生活をしていくなんて…
前半部分は笑いのシーンが満載で、エルザがバーに入る時に壊れる扉やガスとカミーラのやり取りに腹を抱えるタン壺のシーン(爆笑)
エバとメリィの掛け合いにキキとグルーバッハ夫人の占いのシーン
あ~!俺も制服占いしてもらいてねぇ~ww
リトルチビの「ボーボーだぜぃ」とか「俺のジャングルが~」とか
7歳の子があんな事を言うなんて可愛い面白いw
あっ!あと、「もしこんどおばさん!」にも笑ったなぁ~w
最初にも書いた通り、この笑いのシーンのほぼ全てが女優さんの「間」が完璧だからこそ出来る芸当というか、魅せ方が本当に上手い!
乃木坂メンバーもかなり凄かったけど、それ以上に女優の皆さんには感嘆せざるを得ないよね
あんな素晴らしい女優さんと一緒に稽古して本番を18公演もやらせてもらったならスキルアップというか、経験値はメチャメチャあがったと思うし、それは初日と千秋楽を観て思ったことでもある
初日よりも千秋楽の方が一人一人の魅せ方が上手くなってたもん
そんな笑い満載の前半とは打って変って後半はかなりシリアス
前半最後のメリィの台詞
「ドナヒューと同じところに埋めてあげる」
って言いながらスコップを振り上げるところはメリィ本人は自覚なしの言葉なんだろうけど(むしろ優しさ?)かなり狂気に満ちた言葉で鳥肌が立つほど
後半に入るとどんどん死んでいくし、どんどん壊れていく
ステファーニアが死に、街を出て行こうとしたカトリーヌがマリネに殺され(かけ)死に、マリネもエバに撃ち殺され、グルーバッハとガスは刺されて死亡、刺した本人もエルザに撃たれて死亡、キキ(ボレーロ)もエバに撃ち殺され、暴発のせいでエバが死に、エルザの登場に驚いた拍子にクレメンタインがメリィを撃ち殺し、そのままクレメンタインは自殺
そもそも暴発だと言い張るデボアは本当に暴発だったのか?
エバが持っていた拳銃だったわけだけど、それまでエバは何人も撃ち殺してるのに…
その後、最後の新聞だと言って靴屋さんが持ってきた(代筆もした)新聞には全ての真実が書かれていると言うけど、男が一人残らず死に絶えた西部の町ってことは台詞の中に登場する肉屋の店主もキキやカミーラが自分の旦那に扮したように肉屋の女房が扮してるんだろうし、そんな肉屋に子供の人肉を売っていたエバ、さらには宝石も売ってたのはお金のため?この街から出て行くわけでもないのになんでお金が必要だったんだろう?
そしてカミーラがとうとうエルザの前にアイアンビリーとして姿を見せる…
「引き分け~!!」
って台詞は舞台が終わってからも頭から離れなかったなぁ
ラストは本当に衝撃的な一幕なわけだけど…
舞台の面白さの一つに「考察」があると思うんですけど、本当に色々と考えさせられた舞台で、終わってからも楽しめました
死ぬ=天国
バー=地獄
こんな絵図すら出来上がってしまうんじゃないかと思う舞台
だって人が死んでも死んでないフリをしなきゃいけなくて、そのせいで毎日同じ事を繰り返してるわけで、堂々巡りという地獄なんじゃ…バーに入る人間は生きながらに地獄の毎日を過ごしていて、死んだ人間は天国へ行けるから幸せになれる、そう思っても死ぬことはやっぱり怖いことで、平和な町で殺し合いなんて起こるわけがなくて、誰もが幸せに暮らし続ける「はず」なわけで…
そんな狂気に満ちた世界の中の住人を演じきった皆さんに千秋楽はスタンディングオベーションでした!
なんか、書いてたらレポって感じではなくなっちゃいましたね(;^_^A
殆ど個人的な考察ブログになってしまった( ̄□ ̄;)!!
ごめんくださいm(。≧Д≦。)m
でもまぁ、そこまで色々考えちゃうほどに面白かったのは事実だし、映像化してほしいって観に行った皆で話してたので、残念ながら会場に足を運べなかった方は映像化したさいには是非とも観てほしいですヽ(≧Д≦)ノ
そして、プリンシパルじゃなくてこれからもこうした本格的な舞台を乃木坂メンバーには挑戦していってもらいたい!
だって本当に素晴らしかったから!!
あ~!2回じゃなくてもっと観たかったぁ(ノд-。)
へばなっ!!
乃木坂46
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