今日は 出勤日
朝の ごはんとミルクと お薬をあげて
オシッコの圧迫介助も済ませて
一緒に 純の介護をしてくれている
姪の あーちゃんと 母に
純の お世話を頼み
美仁
のお仏壇に 手を合わせて『純ちゃん お仕事行ってくるね』
『待っててね』と
声をかけて
純の身体を そっと撫でる
いつもなら
純は
眠ったままか
起きていても
あまり 反応しないのに…
今朝は
頭を 起こし
視力は 無いはずなのに
まるで キョロキョロと 見回すように
一生懸命
何かを見ようとしているように
顔を 左右に小さく動かしていた
一瞬
胸が 凍りつきそうになった
美仁の最期の時と 同じだったから…
嫌な予感に
押し潰されそうになりながら
家を出てきた
純ちゃん
待っててね
お仕事 終わったら
急いで帰ってくるからね

