
署名を提出したのは、ポリオの患者やその家族などでつくる「ポリオの会」です。ポリオは、ウイルスの感染によって手足にまひが残る病気で、7歳6か月までに2回ワクチンを接種することが法律で定められ、多くの子どもが病気を免れています。しかし、毒性を弱めたウイルスを含む「生ワクチン」が使われるため、数十万回から数百万回に1回の確率で、ワクチンによってポリオに感染するとされています。
15日は、会のメンバーが厚生労働省を訪れて、およそ3万5000人の署名を提出し、欧米で広く使われている、毒性を完全になくした「不活化ワクチン」と呼ばれる安全性の高いワクチンへの切り替えを求めました。これに対し、厚生労働省は「不活化ワクチンは国内ではいつ承認されるか分からず、輸入もできない」と回答したということです。
3歳の次男がワクチンからポリオに感染した脇真由美さんは、署名を提出したあと「ワクチンで被害にあった自分たちの気持ちは分かってもらえなかった。親は不安な思いで予防接種を受けているので、すぐに不活化ワクチンに切り替えてほしい」と話しました。
みなさんも、認識を是非とも深めてください。
苅部拝