何故引き上げるかわかりますか?

要するに一般会計の支出に占める国債費を増額することで、他の支出予算を引き下げさせるか、予算を増やすのなら増税しかないよということを、国民に示すためです。

 

そもそも、一般会計予算以外に13個の特別会計があるのに、その財布の中身については、政治家もメディアも勉強不足で突っ込まない、というか突っ込めないからです。一般会計予算でも、国債の償還費を入れているのは、日本だけというガラパゴスルール。それにプラスして利払い費を追加し、令和6年度予算だけでも、償還費17兆円に利払い費10兆円を加えて、全体で27兆円としている。それで、来年度予算が約29兆円近くなるとメディアに報道させているのです。メディアも言われるがままに、来年度予算は「過去最大を更新する見通しとなっています」などと危機感を煽っているのです。予算が増えてなぜ悪いのですか?国が大きくなれば、それだけ予算も大きくなるのが当然でしょう。頭の悪いメディアは、日本という国がどんどん小さくなっていくことを望んでいるかのようです。さらに言わせてもらえば、国債の半分以上は日銀が持っていて、日銀が払う利払い費は国庫に返納されるんですよ。それを含めているし、そもそも想定した金利は現実の十年物国債金利に+1.1%したものなのです。

 

ひどい策略だと思いませんか?今の内閣は財務省が主権を握っています。次の総裁選に出馬すると言った若い議員ももとはと言えば財務官僚です。本当に彼がまず経済を回すことが大切だと言うのなら、なぜ自民党の積極財政派グループに名前を連ねていないのですか?これは明らかに、財務省の働きかけによる策略だと思います。