どんなひどい困難に
出会おうと、
病気や事故になろうと、
死ぬことと比べたら
すべては「カスリ傷」の
ようなもの。

もし明日死ぬとわかったら、
多くの人が、
今ある何げない当たり前の
ような幸せに
感謝することだろう。

歩けること、
空気が吸えること、
友や家族と語らえること、
大喧嘩(おおげんか)した
ことでさえ、
愛(いとお)しくなる。


金も、家も、名誉も、宝石も、
いかに大切なものであろうと、
死んだらこの世に置いて
いかなければならない。

それなのに、悲しいかな人間は、
目の前のモノや金や名誉を
もっともっと、と
欲しがってしまう。


もっとも肝心な、
「生かされている」
ということに比べたら、
すべてはちっぽけなこと。

すべてのことに感謝して、
ありがたさをかみしめ
生きていきたい。