「直美」とは初期研修を終えてすぐに美容医療に入職する医師をさします。若手医師が美容医療参入増加の背景として「直美」の存在が大きいと思われます。 2023年度の全国の医師採用数(大半が後期研修)は9325名で、皮膚科348名、形成外科234名です。比較対象は若干異なりますが、2つの有名な美容外科クリニックの全国チェーン入職者は210名(110名、100名)だそうです。全国チェーンの入職者は直美とキャリア中途で美容外科への変更を含みます。何れにしても、大変ビッグな数字です。他の系列やクリニックを含めると210名をはるかに超えているかもしれません。ともかくもびっくりする状況です。
背景に潜む原因は、給与の問題、労働条件、シーリング問題などに求めることが可能です。詳細を記述するスペースはありませんが、この辺りに関しては筒井冨美氏のエッセイが興味深いです(https://president.jp/articles/-/85913?page=2)。
この内容は『美容医療を考える、浜松医科大学皮膚科学講座同門会・木公会 会誌「MOKKO」2024年度版 』で近々に発表されます。