自由あるいは自費診療であれば、給与の基本は需要と供給で決まるのですから、高いことは予想がつきます。実際、ネットで調べると、美容外科医は保険診療医に比べると、初任給の段階で2倍〜3倍の年収が望めるそうです。一般的なクリニックで1,500万円〜1,800万円、大手のクリニックになると、2,200万円〜2,500万円とのこと。あるサイトからの引用ですが、かなり真実に近いと思います。(https://www.biyou-ikyoku.com/contents/know-how/128/)
私は皮膚科医で、65歳で大学を辞めた時の給与が1200万弱でした。でも、高額が保証される領域(科)に変わろうとは一度も思ったことはありません。しかし、ずっと今でも羨ましい!と思っています。
このような状況に問題があるとすれば、事業化したあるいはチェーン化した医療提供体系に問題があると思います。その根っこに、自由あるいは自費診療といういわばATM装置があることは確実です。
今年の6月に第123回日本皮膚科学会総会で、「美容皮膚科および日本美容皮膚科学会の目指すもの」と題した教育講演があり、その中で感じたことを記載しています。