東京
11R
フェブラリーS
ダート1,600m
2コーナーポケットの芝部分がスタート地点。スタート後、内枠で約150m、外枠はそれよりも約30m長く芝を走る。芝の方がスピードに乗りやすいため、外枠有利。3コーナーまでの距離は約640mと長いが、スタート後約400mは緩やかな上り坂なので、ペースは速くなりがち。直線は501.6mで、日本のダートコースでは最長。
過去10年
1人気 (5-2-2-1)
2人気 (3-2-0-5)
3人気 (0-1-2-7)
4人気 (1-0-2-7)
5人気 (0-3-0-7)
6人気以下(1-2-4-101)
7歳以上(0-4-2-58)
牝馬(0-0-1-12)
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騎手
ルメール(66-47-37-138)22.9% 39.2% 52.1%
石橋脩 (18-23-19-148) 8.7% 19.7% 28.8%
菅原明良(16-19-16-177) 7.0% 15.4% 22.4%
内田博幸(13-30-17-262) 4.0% 13.4% 18.6%
松山弘平(9-10-8-49) 11.8% 25.0% 35.5%
武豊 (9-3-10-50) 12.5% 16.7% 30.6%
岩田望来(5-8-7-49) 7.2% 18.8% 29.0%
藤岡佑介(1-2-2-25) 3.3% 10.0% 16.7%
池添謙一(1-1-2-14) 5.6% 11.1% 22.2%
西村淳也(1-1-0-9) 9.1% 18.2% 18.2%
キング (1-0-1-9) 9.1% 9.1% 18.2%
ムルザバ(0-1-0-2) 0.0% 33.3% 33.3%
長岡禎仁(0-1-0-5) 0.0% 16.7% 16.7%
北村友一(0-0-1-20) 0.0% 0.0% 4.8%
御神本訓(0-0-0-4) 0.0% 0.0% 0.0%
矢野貴之(0-0-0-0)
種牡馬
ヘニーヒューズ (46-45-46-236)12.3% 24.4% 36.7%
ロードカナロア (22-13-19-152)10.7% 17.0% 26.2%
ドゥラメンテ (17-12-12-94) 12.6% 21.5% 30.4%
キングカメハメハ (15-19-10-118) 9.3% 21.0% 27.2%
シニスターミニスタ(10-12-14-122) 6.3% 13.9% 22.8%
マジェスティックウ(9-8-13-102) 6.8% 12.9% 22.7%
エスポワールシチー(7-6-9-75) 7.2% 13.4% 22.7%
ダイワメジャー (6-10-4-87) 5.6% 15.0% 18.7%
キタサンブラック (3-2-4-9) 16.7% 27.8% 50.0%
トゥザグローリー (2-6-8-50) 3.0% 12.1% 24.2%
ロゴタイプ (1-2-1-26) 3.3% 10.0% 13.3%
タイセイレジェンド(1-1-0-6) 12.5% 25.0% 25.0%
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フェブラリーS(GI、東京、ダ1600m)
■アルファマム 助手騎乗、栗東坂路単走。序盤は若干重心の高さを感じさせたが、仕掛けられると気持ちをしっかり乗せて加速。反応は機敏で精神的にいい状況と言える。前走を使われ型どおり上昇。【6】
■イグナイター 新子雅師騎乗、園田ダート単走。マイル戦を意識してか比較的長めから出していく意欲的な調整。ラストまでタレずに加速ラップを刻んで駆け抜けた。単走でも集中して走れていたのはいい。好仕上がり。【7】
■ウィルソンテソーロ 武士沢騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。外の先導馬に対しコーナーワークで取り付いていく。気持ちが入り過ぎたのか、手前の変換に一瞬手間取ったようだが、直線半ばからの加速には目を惹くものがあり、楽々1馬身の先着を果たした。いかにも体調は良さそう。高いレベルで安定。【7】
■オメガギネス C.ルメール騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。先週ある程度速い全体時計を出しており、今週は鞍上が感触を確かめるのに主眼を置いた内容となった。稽古駆けする準オープン馬を追走し、ギリギリまで仕掛けを待ってから最後は半馬身ほど抜け出し先着とした。中京遠征からの中3週を感じさせない好気配。【7】
■ガイアフォース 長岡騎手騎乗、栗東坂路単走。序盤から力強い踏み込みでジワッと加速し、ラストで手前を替えてからはさらに鋭く切れた。終始馬なりで、素軽さ満点。先週のCW併せ馬で負荷を掛けられ、気配急上昇か。文句なしの仕上がり。【8】
■カラテ 助手騎乗、栗東坂路単走。前走時ある程度仕上げられており、中間は状態維持に専念している感じ。最終追いもリズム重視で、ラストはやや気持ちが切れたような感はあったものの、お釣りを残して加速できていた。デキ落ちはなく、順調と言える。【6】
■キングズソード 岩田望騎手騎乗、栗東CW併せ馬。3歳未勝利を追走し、直線に入ったあたりで取り付いていくがそこからギアが上がらずややワンペースに。手応え劣勢でなんとか併入に持ち込んでいる。見栄えは悪いが、いつもこんな感じの馬。もっさりしていた先週よりは動けているし、この馬の力は出せそう。【6】
■シャンパンカラー 内田騎手騎乗、美浦ウッド単走。前の馬を見つつ進むが、オーバーワークを避けて併せに行かない形。気負った感じはなく、ラストまで素軽さを保って走れていた。中間は速い時計を出せているし、長期ブランク明けを考えれば悪くない仕上がり。【6】
■スピーディキック 野田トレセン単走。2月4日に強い負荷を掛けられ、今週月曜に最終追い。締まった馬場で時計の出やすい状況だったとはいえ、馬なりのまま昨年時を大きく凌駕する速い時計で駆け抜けた。終始前向きで、集中ぶりも申し分なし。波の少ない馬で、引き続き高値安定と言える。【7】
■セキフウ 武幸師騎乗、栗東坂路併せ馬。デビュー前の新馬と併走。追われてアップアップとなった相手を楽に抜き去り、2馬身の先着を果たしている。あと少し鋭さは欲しかったが、力強さは上々の部類。力を出せる状態だろう。【6】
■タガノビューティー 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。3歳未勝利と併走するが先に手が動いてしまい、ステッキを入れられ馬なりの相手となんとか併入に持ち込んだ。いつも稽古駆けしない馬ではあるが、さすがに気持ちの面でどうかという動き。前走からの変わり身は望み薄か。【5】
■ドゥラエレーデ B.ムルザバエフ騎手騎乗、栗東坂路単走。序盤から意識的に出していく意欲的な調整。ラストはさすがに失速気味ではあったが、力強さを保って駆け抜けていた。気持ちが最後まで持続していた点に好感で、全体時計は圧巻の4F49秒1(一杯)。鞍上との意思疎通ぶりも上々だったし、万全の状態で走れそう。【7】
■ドンフランキー 池添騎手騎乗、栗東ポリ併せ馬。直線では古馬1勝クラスとの追い比べとなり、ワンペース気味ではあったものの力強く伸び併入としている。骨折明けを考慮してか先週、今週とポリでの仕上げ。これがどう出るかだが、気配は悪くない。【6】
■ペプチドナイル 藤岡佑騎手騎乗、栗東坂路単走。先週速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は鞍上が息遣いを確認する程度に留まった。序盤はピタッと折り合い、ラストは他馬が前方視界に入っても変にエキサイトせず鞍上の指示を待てていた。コンスタントに使われており、大幅上昇はどうかもこの馬なりに安定。【6】
■ミックファイア 矢野貴騎手騎乗、大井ダート単走。やや気乗りしないのか直線に入っての仕掛けに対し、反応がワンテンポ遅れたような感じ。それでもステッキが入ってからの伸びはさすがの迫力を感じさせた。脚捌きは軽快だし、体調自体は悪くなさそう。【6】
■レッドルゼル 助手騎乗、栗東坂路単走。中間に速い時計を連発しており、輸送を控える今週は折り合いに専念する軽めの内容。行きたがるところを鞍上がしっかり制御し、ラストはそこまでの切れなかったもののジワッと加速してのフィニッシュとした。夏負けの尾を引いていた昨年秋よりいい状態で走れそう。【6】
<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)
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ウィルソンテソーロG1初Vへ
2024年最初のJRA・G1フェブラリーS(ダート1600メートル)が18日に東京競馬場で行われる。昨年の覇者レモンポップが不在で混戦模様だ。
ウィルソンテソーロ(牡5、小手川)がG1初勝利のチャンスを迎えた。昨年のチャンピオンズCでレモンポップの2着に好走すると、続く東京大賞典はウシュバテソーロを相手に半馬身差の2着。強豪を相手に連続で健闘した。どんな競馬もできるタイプで、久々のマイルも心配なし。スムーズなら好レース必至だ。
強敵はキングズソード(牡5、寺島)。昨年は3連勝でJBCクラシックを制した。前走の東京大賞典は5着と案外だったが、流れも不向きだった。初めてのマイルが鍵になるが、広い東京なら本領発揮だ。
一昨年のホープフルS覇者ドゥラエレーデ(牡4、池添)も差はない。久々のダートだった昨年のチャンピオンズCで3着に健闘すると、東京大賞典も3着。ダートでは4戦して複勝率100%と抜群の安定感を誇る。立ち回り次第では芝、ダート双方でのG1制覇もある。
レッドルゼル(牡8、安田隆)は21年JBCスプリントを制し、昨年のこのレースでは2着に好走。前走の武蔵野Sも3着と、8歳でも衰えは見られない。
地方からは、2年連続でNARグランプリ年度代表馬に輝いた兵庫のイグナイター(牡6、新子)が参戦する。昨年の南部杯ではレモンポップにこそ離されたものの2着に好走。続く前走JBCスプリントでは兵庫所属馬として初めてJpn1を制した。JRA・G1は初参戦だが、スピードはここでも上位だ。
大井からは無敗で南関東3冠を達成したミックファイア(牡4、渡辺和)が出走。前走の東京大賞典は8着と初めての敗戦となったが、自分の競馬ができれば巻き返せるだけの実力馬だ。
他にも、昨年のNHKマイルCを制したシャンパンカラー(牡4、田中剛)や、芝重賞馬でダート初挑戦のガイアフォース(牡5、杉山晴)など、実力馬が激突する。